アパートの塗装費用の相場|アパートの塗装をするメリット3つや注意点を紹介
- アパートの塗装費用の相場は?
- アパートの塗装費用に影響を与える要素は?
- 新規で農業を始める際に助成金・補助金を受け取るメリットは?
「アパートの塗装を依頼したいが、費用相場がわからない…」という方必見!
この記事では、アパートのオーナーや管理会社の担当者に向けて、アパートの塗装費用の相場を紹介。アパートの塗装費用に影響を与える要素も解説します。
アパートの塗装費用を業者へ相談することで、適正価格を把握し、最適な施工方法を選択できるだけではなく、長期的なコスト削減にもつながります。アパートの塗装をするメリットや注意点も紹介しているので、今後アパート経営を考えている投資家もぜひ参考にしてください。
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アパートの塗装費用の相場【内訳を解説】
アパートの塗装費用は建物の規模や塗装面積、塗料の種類、劣化の状態により大きく変動します。一般的なアパートの塗装費用相場は、以下のとおりです。
2階建て(約500平方メートル) | 200万円〜300万円 |
---|---|
3階〜4階建て(RC造) | 500万円〜1,000万円 |
一般的な塗装費用の内訳は、以下のとおりです。
- 塗料代
- 足場代
- 施工代
ここからは、塗装費用の内訳3つを詳しく解説します。
1. 塗料代
アパートの塗装費用の約20%を占めるのが塗料代です。塗料にはさまざまな種類やグレードがあり、それぞれ異なる特徴があるため、建物に適切な塗料を選びましょう。使用するメーカーや性能、樹脂の種類によっては、価格に10倍以上の差が生じることもあります。
樹脂の種類による1平方メートル分の費用相場は、以下のとおりです。
アクリル樹脂 | 1,000円〜1,800円 |
---|---|
ウレタン樹脂 | 1,700円〜2,500円 |
シリコン樹脂 | 2,300円〜3,500円 |
ピュアアクリル | 2,800円~3,800円 |
フッ素 | 3,500円〜4,800円 |
光触媒 | 3,500円〜5,500円 |
無機ハイブリッド | 3,500円~5,500円 |
耐久性が高い塗料ほど価格も高いため、コストと寿命のバランスが重要です。
2. 足場代
足場代も塗料と同様に、塗装費用の約20%を占めます。相場は1平方メートルあたり600円~800円ですが、住宅が密集した地域や足場の設置が難しい地形では、追加費用が発生することがあります。
足場面積=(建物の外周+1.2メートル)×(建物の高さ+0.5メートル)
足場面積に、1平方メートルあたり600円~800円の相場をかけると足場代の費用を算出できます。
3. 施工代
アパートの塗装費用の約30%を占めるのが施工代です。施工代には複数の工程が含まれており、それぞれに相場があります。主な作業内容と1平方メートルあたりの費用相場は、以下のとおりです。
飛散防止ネット | 100円〜200円 |
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高圧洗浄 | 100円〜300円 |
養生 | 250円〜400円 |
破風板塗装 | 650円〜1,200円 |
軒天塗装 | 800円〜1,200円 |
雨どい塗装 | 800円〜1,200円 |
シーリング打ち増し | 700円〜1,000円 |
シーリング打ち替え | 1,200円〜1,500円 |
雨戸塗装 | 2,000円〜5,000円/1枚あたり |
一般諸経費 | 5万円〜9万円/1式あたり |
現場管理費 | 9万円〜15万円/1式あたり |
建物の劣化が激しいほど、下地処理費用が高額になります。職人の技術力により仕上がりが変わるため、安すぎる業者は要注意です。
アパートの塗装費用に影響を与える要素3つ
ここからは、アパートの塗装費用に影響を与える要素を3つ紹介します。
- 塗装する面積
- 塗装箇所の劣化状況
- 塗装する方法
1. 塗装する面積
塗装費用は基本的に「1平行メートルあたりの単価×塗装面積」で決まるため、塗装面積が広いほど費用が高くなります。一般的なアパートの塗装面積は、外壁だけではなく付帯部分(雨樋、破風板、軒天など)も含まれるため、延床面積の1.2~1.5倍と考えられます。
塗装面積の目安は、以下のとおりです。
- 2階建てアパート(延床100平行メートル)→ 塗装面積約120~150平行メートル
- 3階建てアパート(延床150平行メートル)→ 塗装面積約180~220平行メートル
塗料の種類によって1平行メートルあたりの単価が異なるため、広い面積を塗装する場合はコスパのいい塗料選びが重要になります。
2. 塗装箇所の劣化状況
塗装する部分の劣化が進んでいると、通常の塗装作業に加えて下地処理や補修工事が必要になり、その分コストが上がります。劣化の進行度別の費用の違いは、以下のとおりです。
- 軽度(汚れや色あせのみ): 高圧洗浄のみ(5万~15万円)
- 中度(ひび割れやチョーキング現象): シーリング補修+下地処理(5万~30万円)
- 重度(塗膜剥がれや内部劣化): 大規模補修+塗り替え(30万~50万円以上)
外壁のひび割れや防水層の劣化が進むと、補修費用が高額になるため、早めの塗り替えがコストを抑えるポイントです。
3. 塗装する方法
塗装の方法により、費用は大きく変わります。主な塗装方法と費用相場は、以下のとおりです。
- ローラー塗装:1,800~3,500円/1平方メートルあたり
- 吹き付け塗装:2,000~4,000円/1平方メートルあたり
- 刷毛塗装:2,000~4,500円/1平方メートルあたり
塗装方法により見た目の仕上がりや耐久性が異なるため、建物の状態に適した施工方法を選ぶことが重要です。
アパート塗装のタイミング3つ
ここからは、アパート塗装のタイミングを3つ紹介します。
- 築年数が10年になったタイミング
- 外壁の劣化が目立ってきたタイミング
- 春や秋に間に合うタイミング
1. 築年数が10年になったタイミング
アパートの塗装は、築10年前後が最初の塗り替えの目安です。新築時の塗膜は10年~15年の耐久性がありますが、気候や立地条件により劣化の進行が異なります。特に「紫外線」「熱(太陽光の赤外線)」「水」が、劣化を早める三大要因とされています。
日当たりのいい場所は紫外線や熱の影響を受けやすく、塗膜の劣化が進みやすいため注意が必要です。一方で、日当たりが悪く湿気がこもりやすい環境は、カビや苔の発生による劣化が進みやすいため、どちらのケースでも定期的なメンテナンスが重要です。
2. 外壁の劣化が目立ってきたタイミング
築年数に関わらず、外壁の劣化が進んでいる場合は早めの塗装が必要です。チョーキング現象、ひび割れ、塗膜の剥がれ、コーキングのひび割れなどが発生している場合は、塗装だけではなく補修工事も必要になる可能性があります。
劣化が進行すると、雨水の侵入による建物内部の腐食やカビの発生リスクが高まるため、早めの対応が重要です。
3. 春や秋に間に合うタイミング
外壁塗装は気温や湿度の影響を受けるため、施工時期が仕上がりに大きく関わります。一般的に春(3~5月)や秋(9~11月)は、気温が安定し塗料が適切に乾燥しやすいため、塗装に最適な時期です。
一方、夏や冬でも施工は可能ですが、気温が高すぎると塗膜が均一に乾燥しにくく、低すぎると塗料の硬化が遅れることがあります。特に春や秋は需要が高いため、希望の時期に塗装を行うためには早めの予約が必要です。
アパートの塗装にかかる期間
アパートの塗装工事にかかる期間は、建物の規模や劣化状況、天候条件により異なります。一般的なアパートの塗装にかかる期間は、以下のとおりです。
- 足場の設置:1日
- 高圧洗浄:1日
- 養生:2日
- 下地処理:1日
- 外壁塗装:3〜4日
- 完了検査:1日
- 養生や足場の撤去:1日
通常、事前調査や近隣住民への挨拶が行われ、さらに天候の影響を受けるため、アパートの塗装期間は約2〜3週間を目安に考えておきましょう。適切な時期に施工することで、工期の遅延を防ぎつつ、仕上がりの品質を確保できます。
アパートの塗装をするメリット3つ
ここからは、アパートの塗装をするメリットを3つ紹介します。
- 建物の耐久性を向上できる
- 資産価値を維持・向上できる
- 修繕費用を抑えられる
1. 建物の耐久性を向上できる
塗装は外壁や屋根を紫外線や雨風から保護し、劣化を防ぐ役割を持ちます。定期的な塗装により、防水性や耐候性を維持し、ひび割れや塗膜の剥がれを防げます。
適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、大規模な修繕が必要になるリスクを減らせるでしょう。
2. 資産価値を維持・向上できる
外壁の美観が整ったアパートは、入居希望者に好印象を与え、空室率の低下につながります。築年数が経過していても、定期的な塗装により清潔感を維持できれば、賃料の下落を防ぐ効果も期待できます。
売却を検討する際も、塗装を施している物件のほうが高値で売れる可能性が高いです。
3. 修繕費用を抑えられる
外壁の劣化が進むと、雨水が侵入し、内部の腐食やカビの発生につながります。塗装を怠ると、後に大規模な補修工事が必要になり、結果的に費用が高額になることがあるため注意が必要です。
早めの塗装を行うことで、劣化の進行を防ぎ、長期的なメンテナンスコストを抑えられます。
アパートの塗装をする際の注意点3つ
ここからは、アパートの塗装をする際の注意点を3つ紹介します。
- 適切な時期に施工する
- 信頼できる業者を選ぶ
- 塗料の種類を慎重に選ぶ
1. 適切な時期に施工する
塗装工事は気温や湿度の影響を受けやすいため、施工時期を慎重に選ぶ必要があります。特に、春(3〜5月)や秋(9〜11月)は、気候が安定しており、塗料の乾燥が適切に進むため、塗装に最適な時期です。
一方で、梅雨や台風の多い時期は湿度が高く、塗料がしっかり乾かない可能性があるため注意しましょう。スムーズな工事を進めるためにも、天候が安定している時期に計画を立てることが重要です。
2. 信頼できる業者を選ぶ
塗装業者により、施工の品質や価格に大きな差があるため、慎重に選ぶことが重要です。極端に安い業者は、使用する塗料の品質を落としたり、必要な工程を省いたりする可能性があるため注意しましょう。
信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者から相見積もりを取り、施工内容や費用の内訳を比較するのが効果的です。過去の施工実績や口コミを確認し、適正な保証制度があるかも確認しておくと安心です。
3. 塗料の種類を慎重に選ぶ
塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ耐久性や価格が異なります。安価な塗料は初期費用を抑えられますが、耐久年数が短いため頻繁に塗り替えが必要になり、長期的に見るとコストが高くなる可能性があります。
一般的に、アパートの塗装では、耐久性とコストのバランスがいい「シリコン塗料」が人気です。より長持ちさせたい場合は、耐久性の高い「フッ素塗料」や「無機塗料」を選ぶのも1つの選択肢となるでしょう。
まとめ
塗装費用は、建物の規模や塗料の種類、施工方法により大きく変わるため、相場を把握するのが難しいです。複数の外壁塗装業者に相談することで、現在の状態を正確に診断してもらい、最適な塗装プランを提案してもらえます。
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宅建取引士、一級建築士として住宅の仕事に従事し30年以上。住宅の設計から新築工事・リフォームそして売買まで、あらゆる分野での経験を活かし、現在は住まいのコンサルタントとして活動している。最近では投資物件の内覧同行なども対応。さまざまな情報が多い不動産業界にて、顧客の立場に寄り添い正しい情報発信を努めている。
アパートのメンテナンスは室内に関しては入退去のタイミングで必ず行われるものですし、入居期間中にも必要な機器の交換や修繕工事を実施しますが、外部のメンテナンスは大家さんが準備し工事の実施を決断するものです。
外部のメンテナンスの主なものは屋根・外壁の塗装が中心となり、劣化状態によっては「張り替え」が必要な場合もありますが、コストを考えると塗装で済ませられることが理想です。
外部塗装は定期的に行うことが望ましく、およそ10年前後長くても15年サイクルで実施することがよく、そのための費用の積立なども大家さんの大事な役割となるでしょう。

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