ERP導入コンサルタントを活用すべき理由とは?役割や選定時のポイントも解説

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2024年09月24日
ERP導入コンサルタントを活用すべき理由とは?役割や選定時のポイントも解説
この記事で解決できるお悩み
  • ERP導入コンサルタントの役割とは?
  • ERP導入コンサルタントを活用すべき理由とは?
  • ERP導入コンサルタントを選定する上でのポイントとは?

ERP導入コンサルタントとは、自社に合ったERPの選定や開発をサポートしてくれるコンサルタントです。自社の経営資産や経営課題を正確に把握した上でシステムの提案が受けられるため、ミスマッチを避けられます。

この記事では、ERP導入コンサルタントを活用するべき理由や選び方などについてまとめました。ERP導入コンサルタントの選定方法がわからない方、必見です。

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ERP導入コンサルタントとは

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ERP導入コンサルタントとは、ERPの新規導入または乗り換えを検討している企業に対し、コンサルティングをおこなう人のことです。顧客が抱える経営課題や経営資産の状況に応じて、最適なERPを提案します

ERP導入コンサルタントは幅広い知識を兼ね備えているだけでなく、コミュニケーション能力に優れている点が特徴です。顧客や開発チームなど、様々な立場の方と意見交換をおこなうため、傾聴力や課題発見力に優れています。

経営者にとっては様々なことを相談できるため、精神的な不安やストレスの軽減にもつながるでしょう。

導入〜運用まで一貫したサポートを望める点もメリットの一つです。手厚いサポートで、初めてERPを導入する方も安心できます。

ERPとは

ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は、経営資源に関する情報を一元管理し、業務効率化を目指すシステムです。

会計や販売など、企業運営の根幹を担う業務の遂行に必要な機能を1つのシステムに集約しています。ERPシステムは、データ連携性に優れている点が特徴です。

たとえば、生産計画と自社の商品在庫に関するデータをERP上で一目で把握できるため、意思決定のスピードと正確性が高まります。担当者同士が何度もやりとりを重ねる必要もありません。

近年はコストパフォーマンスや拡張性に優れたタイプのERPも増えており、導入企業のさらなる増加が見込まれています。

ERP導入コンサルタントが担う4つの役割

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ERP導入コンサルタントにコンサルティングを依頼した場合、コンサルタントから以下4つのサポートを受けられます。

  • 自社の経営課題を明確化
  • ERPシステムの要件を定義
  • 開発支援
  • 導入〜安定運用に向けてのサポート

ミスマッチの回避や自社の経営課題解決を図れる点が、ERP導入コンサルタントを活用するメリットです。

自社の経営課題を明確化

ERP導入コンサルタントが最初におこなうのは、業務内容の把握や経営課題の可視化です。課題の内容がわからないと、どのような機能を搭載したERPを提案すべきかわからないためです。

ERP導入を要望する理由や求める機能など、様々な内容に関して従業員に質問を重ね、改善点を明確にしていきます。現場の意向をERPの選定に反映する上でも重要な作業です。

多くの企業は、人手不足や生産性の低さといった経営課題に長年悩まされています。ERP導入によって経営課題解決を示すことが、ERP導入コンサルタントが担う重要な役割です。

ERPシステムの要件を定義

要件定義とは、開発に入る前にERPに搭載する機能や業務範囲を決める工程です。コンサルタントによって多少差はありますが、要件定義で以下に該当する成果物を作成します。

  • 業務フロー図
  • 画面一覧
  • 画面遷移図
  • 帳票一覧
  • 外部インターフェース定義書

要件定義は、自社に合ったERPの選定や開発をスムーズに進める上で欠かせない工程です。要件定義を十分におこなわないとコンサルタントと認識のズレが生じ、ミスマッチを招きます

無駄な投資とならないよう、要件定義では自社の要望を明確に伝えましょう。

開発支援

ERPのシステム構築〜導入までをおこなう工程です。ERPの活用方法を提示し、導入後に顧客がどのようなメリットを得られるか、課題解決が望めるかといった点を提示します。

どういったスケジュールでERP導入を進めていくか、導入計画を策定するのもコンサルタントの役割です。あわせてクラウド型とオンプレミスのどちらを選択するか、どのタイプのERPを導入するかも決めていきます。

既存のERPがある場合は、データ移行や切替に向けての動きをスムーズに進めていくのが重要です。プロジェクトチームが中心になって移行作業を進めていきます。

導入〜安定運用に向けてのサポート

ERP導入コンサルタントの役割は、ERPの導入作業を終えて完了するわけではありません。安定してERPを運用するための体制を作るのも重要な役割の1つです。

ERP導入後に業務効率は改善されたか、機能性や操作性に不満は出ていないかなど、様々な点をチェックしなければなりません。課題解決に至っていない場合、機能追加やカスタマイズの実施などを検討する必要があります。

メンテナンスやアップデートのサポートを適宜おこなっていくのも、ERP導入コンサルタントの役割です。

ERP導入コンサルタントを活用すべき4つの理由

ERPに関するノウハウが乏しい企業やシステムに精通する人材が不在の場合、ミスマッチを招く可能性が高くなります。

ERP導入コンサルタントを活用すべき4つの理由を以下にまとめました。

ERP導入コンサルタントを活用すべき4つの理由

客観的な立場から経営資産・経営課題を分析してもらえる

ERP導入コンサルタントを活用すると、客観的な立場から経営資産・経営課題の分析が望めます。経営戦略を立案する上で、どのくらいのリソースを割けるか、経費を削減すべき分野はどこかなど、経営資源を正確に把握しておくことが重要です。

ERP導入コンサルタントを活用すると自社の経営資産の状況に応じて、ERP導入に割ける予算の算出が期待できます。

組織の人間だけでは自社の経営課題に関して気付かない場合も多いです。客観的な立場にいるERP導入コンサルタントを活用することで、これまで気付かなかった経営課題を可視化できます。

ERPに関する知識やノウハウを豊富に持つ

ERP導入コンサルタントは、ERPをはじめシステム全体に関する豊富な知識を兼ね備えています。ERPは販売や人事など、企業経営の根幹であるコア業務に関する機能を1つのシステムに集約したシステムです。

ERPのタイプや外部システムとの連携性など、様々な点を考慮して顧客に見合った提案をしなければなりません。ERPを含めてシステム全体に関する豊富な知識が求められます。

顧客としては様々な相談ができるため、経営課題の可視化やERPに求める機能を明確化できる点がメリットです。既存のERPから乗り換える場合もスムーズに移行でき、ランニングコスト増大や情報漏洩の発生を回避できます。

ERPの開発も依頼できる

技術力に優れたコンサルティング会社を選定すれば、ERPの開発も期待できます。1つの会社にERPの選定〜システム開発までの作業を依頼できるため、他の外注先を探す必要はありません。

ERPの開発によって、機能性や操作性を最大限追求できます。自社独自の業務があった場合でもオリジナル機能を追加できるため、業務効率改善が望めるでしょう。

すべてのコンサルティング会社がERPの開発に対応しているわけではないため、商談時に開発に対応しているかを確認しましょう。既製品の購入ではなく開発を進める場合、システム開発会社を活用するのも1つの選択肢です。

コミュニケーション能力に優れている

健全な企業経営を実現するためには、様々な分野で相談できる相手が必要です。ERPコンサルタントは多くの企業と携わっており、コミュニケーションに優れています。

特にIT人材は長期間国内全体で人材不足の状態が続いています。優れたスキルや豊富なノウハウを兼ね備えたIT人材を市場で獲得するのは困難です。

ERP導入コンサルタントを活用すれば、システム間の連携や業務プロセス改善も含めた提案を受けられ、部署間の連携強化も望めます。

ERP導入コンサルタントを選定する前に把握しておくべき内容

ここまでERP導入コンサルタントが果たす役割や活用すべき理由についてまとめてきました。「ERP導入コンサルタントに丸投げすれば、問題ないだろう」と、考える方がいても不思議ではありません。

自社の要望や経営課題が曖昧な状態でコンサルティングを依頼しても、ERP導入までに多くの時間がかかります。自社の要望とコンサルタントの認識がズレていれば、本来の意図とは異なるERPの導入にもつながりかねません。

ERP導入コンサルタントの選定に入る前に、下記3つの内容を実行しておきましょう。

  • 自社が抱えている経営課題や悩みをリストアップ
  • 現行のERPシステムへの不満や改善点の可視化
  • クラウドorオンプレミスのどちらを選ぶか明確化

ERPの導入作業をスムーズに進めるためにも、事前準備が重要になります。

自社が抱えている経営課題や悩みをリストアップ

要件定義やERPの選定をスムーズに進めるため、自社がどの分野の業務で課題を抱えているか明確化しましょう。

経営課題が曖昧な状態でERPコンサルタントにコンサルティングを依頼しても、ERPの選定までに多くの時間がかかります。どのような課題を解決したいのかが明確になっていないと、優れた能力を誇るコンサルタントでも提案ができません。

人事や営業など、部署ごとに課題となっている内容をリストアップしておきましょう。ERPに求める機能を絞り込むため、解決すべき課題の優先順位付けもおこないます。

現行のERPシステムへの不満や改善点の可視化

既存ERPから乗り換えを検討している場合は、既存システムの改善点を可視化しておくことが重要です。どのタイプのERPを選択すべきか、方向性が明確になります。

たとえば、現行のERPが会計処理の機能しか搭載していない業務特化型のタイプだったとしましょう。「人事や給与計算など、バックオフィス業務全般を効率化したい」との要望が出ていた場合、コンポーネント型のERPを選択します。

コンポーネント型は拡張性に優れている点が特徴です。会計処理に必要な機能しか最初に搭載しなかったとしても、途中で人事や給与計算業務に関連する機能を追加できます。

従業員の要望や不満を可視化しておくと、搭載すべき機能や選択すべきERPのタイプの絞り込みが可能です

クラウドorオンプレミスのどちらを選ぶか明確化

ERPの導入形態をクラウドとオンプレミスどちらにするか、決めておくことも重要です。

  • クラウド型

    全体的にコストを抑えられる点がメリットです。インフラ環境を構築する必要がありません。メンテナンスやアップデートもベンダーに依頼できるため、ランニングコストも削減できます。

  • オンプレミス型

    カスタマイズ性に優れている点が特徴です。使用するサーバーやOSを自由に選択できますが、自社でインフラ環境の構築やメンテナンスを対応しないといけません。クラウド型よりも多額の初期費用と長期的な開発計画が必要です。

クラウドとオンプレミス、どちらが自社にとって多くのメリットをもたらすかを考慮し、決断しましょう

  メリット デメリット
クラウド ・費用を抑えられる
・メンテナンスを依頼できる
・外部からもアクセスできる
・セキュリティ対策を強化したベンダーも増えている
・拡張性や外部システムとの連携性に優れている
・カスタマイズしにくい
・利用できなくなる場合がある
オンプレミス ・カスタマイズ性に優れる
・セキュリティレベルが高い
・利用できなくなる心配が無い
・多額の初期費用が必要
・メンテナンスは自社対応
・開発期間が長い
・システムに精通した人材がいないと安定した運用は望めない

ERP導入コンサルタントを選定する上で重要な3つのポイント

経営課題の解決につながるERPを導入するためには、自社に合ったコンサルタントを選択することが重要です。以下3つのポイントを意識して、選定作業に臨んでください。

ERP導入コンサルタントを選定する上で重要な3つのポイント

同業他社への導入実績があるか

競合他社へERPを導入したコンサルティング実績があるかどうか、ホームページから事前に確認をしましょう。多くのコンサルティング会社は、特定の業界・業種に特化してコンサルティングをおこなっています。

経営課題解決につながるERPを導入するためには、自社の属する業界への理解度が高いコンサルティング会社を選定することが重要です。得意分野や競合他社へのコンサルティング実績の有無を確認しておきましょう。

どのERPの分野に詳しいか

ERP導入コンサルタントがどのタイプのERPに豊富な知識を持っているか、確認しておくことも重要です。ERPは様々な種類が市場に提供されています。以下の4つをご紹介しましょう。

  • 統合型
  • コンポーネント型
  • 業界特化型
  • アプリケーション型
  • 統合型

    販売・会計・人事など、企業経営の中核を担う業務遂行に必要な機能を全て搭載。SAPやMicrosoftなど海外製ERPも多数あります。

  • コンポーネント型

    会計や販売など、業務効率化が必要な分野のシステムを選択し、組み合わせて導入するタイプのERP。まずは1つの分野に特化したERP導入からスタート可能です。

  • 業界特化型

    人事や生産管理など、特定の業務に必要な機能のみを搭載。

  • アプリケーション型

    搭載する機能やアプリを自由に選択し、ERP全体を設計するタイプ。

メリットデメリット導入に適した企業
統合型 ・多くの機能を搭載
・管理コスト削減
・リアルタイムの情報共有
・意思決定のスピードが向上
・業務効率改善
導入に多くの費用が必要 ・資金力豊富な大企業
・グループ会社や子会社を展開している企業
・海外拠点のある企業
コンポーネント型 ・短期間かつ低コスト
・優れた拡張性
・システムの選択肢も豊富
・開発期間の短縮
どの分野のシステムを追加するか都度検討や調査が必要 ・予算に制限のある中小企業
・ERP導入が初めての企業
業界特化型 ・業務効率改善
・短期間で導入
・低コストで導入
・拡張性に乏しい
・他業務の機能追加は不可
・予算に制限のある中小企業
・業務効率改善の分野が明確な企業
アプリケーション型 ・必要な機能のみ搭載
・オリジナル機能の追加も可能
・優れたカスタマイズ
・機能性や操作性を最大限追求
機能を増やし過ぎるとコストが高騰 ・独自業務を持つ企業
・自由に機能を選択したい企業

会計や販売など、企業経営に必要な業務全般の機能を搭載した統合型を選択する場合は、大きな問題にはなりません。統合型ERPを導入する場合、他のタイプのERPよりも多くの費用が必要です

統合型以外のERPを導入する場合はコンサルタントとの相性が重要になるため、商談時に得意分野を確認しておきましょう。同時に自社がどのタイプのERPを求めているか、明確にしておくことも重要です。

スムーズなコミュニケーションが取れるか

ERP導入コンサルタントとはERPの運用後もサポートも依頼するため、長い付き合いとなります。企業経営に関する課題やERPの操作方法など、様々なことを相談するため、信頼できる相手を選ばなければなりません。

商談時にスムーズな情報共有や意見交換が望めるかを見極めることが重要です。こちらの質問に対して、わかりやすい言葉で解説してくれると安心して付き合えます。

専門用語を多用するコンサルタントや質問に対して曖昧な回答を繰り返す場合は、依頼を避けましょう。

ERP導入コンサルタントの探し方

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ERP導入コンサルタントを探す方法には、以下の2つがあります。

  • ビジネスマッチング
  • まとめサイト

2つの方法を併用すると、コンサルティング会社に関する多くの情報を入手できます。

ビジネスマッチング

ビジネスマッチングは、「仕事を発注したい企業」と「仕事を受注したい企業」をつなぐマッチングサイトになります。ビジネスマッチングを活用するメリットは、ERP導入コンサルタントを短時間で見つけられる点です

地域や依頼業務など、必要事項を入力すればERP導入に対応したコンサルティング会社が一覧表示されます。各企業の特徴や得意分野が丁寧にまとめられており、本業が忙しい方でも隙間時間を活用して情報を集められるでしょう。

カスタマイズやERPの開発をしたい場合、システム開発会社を探せる点も魅力的なポイントです。ERPのタイプや開発の有無など、自社の要望を明確にしておくと、ERP導入コンサルタントを探しやすくなります。

まとめサイト

まとめサイトを活用するメリットは、自分のペースでERP導入に対応したコンサルティング会社の情報を集められる点です。時間をかけて一つひとつの企業に関する情報を収集できるため、ミスマッチを避けられます。

期限を決めておかないとコンサルティング会社の情報が集まらず、依頼先のリストアップが進みません。ERP導入のスケジュールが遅れる影響にもなります。

スケジュール遅れを回避するためにも、依頼先の候補となる会社をリストアップし、社内会議で話し合う日時を決めておきましょう。企業経営で手一杯の場合は、システム管理部門の従業員にも情報収集を依頼しておくのが無難です。

まとめ

今回の記事では以下の4点に関してまとめてきました。

  • ERP導入コンサルタントの役割
  • ERP導入コンサルタントを活用すべき理由
  • ERP導入コンサルタントを選定する上でのポイント
  • ERP導入コンサルタントの探し方

ERP導入コンサルタントを活用すべき理由は、経営課題や経営資産を把握した上でERPの提案をしてもらえる点です。客観的な立場に基づいた上で意見を得られるため、自社が気付いていない経営課題や経営資産を可視化できます。

ERPや企業経営に関する豊富なノウハウも兼ね備えており、様々な点を相談できる点も魅力です。しかし、初めてERPコンサルタントにコンサルティングを依頼する場合、どのように探したらいいか、わからない方も多いでしょう。

比較ビズ」を利用すれば、必要事項を入力する2分程度の手間で、自社に合ったコンサルティング会社を探し出せます。複数の企業に無料で相談できる点も、嬉しいポイントです。

ERP導入コンサルタントの利用を検討している方は、「比較ビズ」を是非ご利用ください。

監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

ERPコンサルタントとは、ERP導入プロジェクトのリーダー役として、企画構想、開発、そしてERPの導入までを支援する役割を担います。昨今ではパッケージやソリューションに特化した知見を基にした導入支援のみならず、ERP導入後を見据えたフォローアップ対応(運用・保守・監視など)、追加機能開発、API等を用いた他システム連携など、多岐に渡って依頼をいただくケースが増えてきている印象です。

パッケージやソリューションの増加に伴い、ニーズの多様化が起き、ERPコンサルタントに求められるスキル水準を高まりを見せているように感じます。このERPコンサルタントは、ERPの導入によって解決できること、そしてそれを実現するための前提条件などをお客様の実情に合わせて整理します。その後、技術的な目線を踏まえた現状分析と課題解決の方向性を導出します。

一例をあげますと、ERPで扱う全てのデータは、最終的には財務データに紐づきます。そのため、受発注管理をはじめ、販売管理、在庫管理、人事管理などあらゆるシステムの構築にあたって、単にデータを記録するだけでなく、財務的なデータの整合性などについても目を向けなければなりません。

売上計上時期や費用認識のタイミングが不一致の状態になると、正確な財務管理が行えず、開示責任を果たすことができないからです。ERPコンサルタントはシステム的な視点だけでなく、企業の全体的な経営の流れを意識し、適切な助言を与えてくれる存在なのです。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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