発送代行業者の選び方とは?活用する3つのメリットやデメリットを徹底解説

みんなの貿易相談室
監修者
最終更新日:2024年11月20日
発送代行業者の選び方とは?活用する3つのメリットやデメリットを徹底解説
この記事で解決できるお悩み
  • 発送代行とは?
  • 発送代行業者を利用するメリット・デメリットとは?
  • 発送代行業者の選び方とは?

発送代行とは、通販事業を行っている企業が商品の発送に関わる業務の全部・または一部を外部業者に委託することです。発送代行を外部委託することで、商品開発や販促活動に集中でき効率的な事業活動が推進できます。

当記事では、発送業務に課題を感じている担当者に向けて、発送代行を利用するメリットやデメリットを解説しています。発送代行業者の選び方も説明しているため、ぜひ参考にしてください。

記事を読み終わった頃には、発送代行を活用するメリットが理解でき導入効果のイメージができるようになるでしょう。

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発送代行とは?|商品の発送業務を外部企業に委託するサービス

倉庫2

発送代行とは、商品の発送業務を専門業者に外部委託するサービスのことです。以下の業務が発送代行で外部委託できます。

  • 商品の検品・入庫業務
  • 発送前の梱包業務
  • 商品の出荷・配送業務
  • 在庫管理業務

外部委託する範囲は、業者のサービス内容や自社の方針・考え方によって調整します。

発送代行が注目されているのは、インターネットの普及・消費者のITリテラシー向上によって、ECサイト市場が拡大を続けているためです。発送代行を依頼することで、自社は製品開発や販促活動に集中できます。発送専門業者による作業のため、発送業務の品質向上が期待できるでしょう。

発送代行の3つのメリット

倉庫

発送代行をするメリットは、以下の3つです。

  1. コア業務に集中できコスト削減できる
  2. 発送に関わる業務の品質が向上する
  3. 在庫を保管するスペースが不要になる

1. コア業務に集中できコスト削減できる

発送代行を依頼すると発送業務を意識する必要がないため、サービス開発・製造・企画広告・戦略活動に集中できるメリットがあります。会社が力を入れるべきコア業務に集中できるでしょう。

発送業務における繁忙期に社員を割く必要がないため、人件費のコスト削減にもつながります。

2. 発送に関わる業務の品質が向上する

発送代行業者は、発送業務の専門家であるため、発送に関する業務の品質が向上します。たとえば、約束された納期が守られる・商品に破損がない・誤配送がない、などの品質向上が期待できるでしょう。

顧客満足度がアップし、自社商品・自社サービスのブランドイメージが向上するメリットがあります。

3. 在庫を保管するスペースが不要になる

発送業務の一部である在庫管理を発送代行業者に委託すると、在庫保管のスペースを確保する必要がありません。自社で倉庫を維持運営する必要がなく、省スペースで事業を開始できる点がメリットです。

発送代行の3つのデメリット

発送代行サービスを利用するデメリットは、以下の3つです。

  1. 自社に発送業務のノウハウが蓄積されない
  2. 独自サービスを組み込みにくい
  3. トラブル時の責任範囲が曖昧になりやすい

1. 自社に発送業務のノウハウが蓄積されない

発送代行サービスを利用すると、外部委託先でのみ発送業務が行われるため自社にノウハウが蓄積されない点がデメリットです。発送業務がブラックボックス化され、サービス品質を向上させる検討が難しくなります。

ノウハウが蓄積されないと、将来的に自社で発送業務を行うことができません。発送代行サービスの料金交渉の際に、妥当性の確認ができないリスクもあるでしょう。

2. 独自サービスを組み込みにくい

発送業務が標準化されているため、自社独自のサービスが組み込みにくくなります。箱のサイズを自由に変更したい・顧客にメッセージカードを送りたい、などのイレギュラーな価値提供が難しくなるでしょう。

3. トラブル時の責任範囲が曖昧になりやすい

個人情報の流出や発送遅延などのトラブルが発生したとき、発送業務委託先と責任範囲が不明確になりやすい場合があります。契約締結時に責任範囲とトラブル時の対応方法を明確にしておきましょう。

発送代行業者の選び方

倉庫とBusiness

発送代行業者を選ぶときには、以下のポイントを確認しましょう。料金やスケジュールに不明点があれば、明確になるまで確認することが重要です。ポイントを押さえておくことで、発送代行業者の選定がスムーズに進み、納得した費用で委託できるようになります。

  • 国内・遠隔地・海外の発送料金が明確になっているか
  • サービスの項目ごとの費用が明確になっているか
  • スケジュールが明確になっているか
  • 在庫保管方法に納得できるか

国内・遠隔地・海外の発送料金が明確になっているか

発送業務の料金が明確になっている業者を選びましょう。発送業務では、発送先によって料金に差が生まれます。近接地への発送なのか、遠隔地なのか、海外なのかによって料金が明確になっていることを確認しましょう。

発送業務に必要なシステム利用料の有無・固定制・従量制の確認もします。料金が明確になっていないと、想定していた予算以上の費用が請求されることがあるため注意が必要です。

サービスの項目ごとの費用が明確になっているか

発送代行の費用内訳にはさまざまな項目があります。たとえば、サービスを利用する基本料金・倉庫入出庫費用・商品の保管費用・梱包費用・発送費用などです。

項目ごとに費用が明確でないと料金の妥当性が判断できず、他社との見積もりが比較できません。一部の業務を自社で行おうと思っても、外部委託の費用が計算できなくなります。

発送業務に関わる項目ごとの費用がそれぞれ明確になっているか確認しましょう。

スケジュールが明確になっているか

依頼日〜発送日、発送日〜到着日までのスケジュールが明確になっているかを確認します。スケジュールが100%保証されているのかもチェックしましょう。

スケジュールが明確になっていないと、お客様と約束した納期が守られずクレームにつながってしまいます。

気候変動におけるトラブル時の対応方法に関して説明があるかどうかもチェックします。

在庫保管方法に納得できるか

在庫は自社の大切な商品であるため、保管方法は知っておくべき事項です。発送業務を委託する際には、事前に倉庫を見学して在庫保管方法がしっかりしているか確認しておくと安心です。

たとえば、在庫保管をしている棚が散らかっている業者や商品を山積みに置いている業者は避けるようにしましょう。大切な商品をていねいに保管してくれる業者を選びます。

発送代行を検討するタイミング

発送代行を検討するタイミングは、以下のとおりです。発送業務が効率化されていない場合や、顧客からのクレームが増加しているときに発送代行を検討するといいでしょう。

  • 発送業務にコストがかかっている
  • 発送業務に関する顧客からのクレームが増加している
  • スタートアップで通販事業を開始したいと考えている

発送業務にコストがかかっている

発送業務にコストがかかっている場合は、発送代行を検討しましょう。発送業務が効率化されていない・発送業務の効率化を検討する時間やノウハウがない、などの課題がある企業に発送代行は適しています。

発送業務に関する顧客からのクレームが増加している

発送業務に関する顧客からのクレームが増加しているときは、発送代行の検討をしましょう。納期に間に合わない・梱包作業が雑などのクレームには対策を取らなければなりません。発送代行の業者は発送業務の専門家であるため、品質の高い業務遂行が期待できます。

発送業務を専門業者に委託して顧客満足度向上につなげましょう。

スタートアップで通販事業を開始したいと考えている

発送業務が必要な会社を起業した場合は、発送代行を利用すると軌道に乗りやすいです。発送業務のノウハウを学ぶ必要がなく、集中すべき業務を絞り込むことができます。

おすすめ発送代行業者2選

社名 3つの特徴 住所
株式会社STOCKCREW
  • 初期費用・固定費ゼロ円で利用可能
  • 従量課金制で個人やスタートアップ企業も使いやすい
  • シンプルかつわかりやすい料金体系
中央区東日本橋2-1-5 東日本橋セントラルプレイス 8F
株式会社UC
  • 365日・24時間対応の即日緊急配送を実現
  • 初期費用・固定費無料プランとフルオーダープランの2通りから選択可能
  • 販売実績データをもとにしたAIによる売上予測・マーケティング提案
足立区西保木間2-13-17 1F

株式会社STOCKCREW

株式会社STOCKCREW

参照元:株式会社STOCKCREW

  • 初期費用・固定費ゼロ円で利用可能
  • 従量課金制で個人やスタートアップ企業も使いやすい
  • シンプルかつわかりやすい料金体系

「明日からでも、1点からでも」はじめられる発送代行サービスを掲げる株式会社STOCKCREW。発送代行をはじめて利用する方にも使いやすいサービスが特徴です。「誰でも簡単に・適正な価格で利用できるサービス」の実現を掲げており、幅広い方におすすめできる業者です。

企業情報

住所:東京都 中央区東日本橋2-1-5 東日本橋セントラルプレイス 8F

株式会社UC

株式会社UC

参照元:株式会社UC

  • 365日・24時間対応の即日緊急配送を実現
  • 初期費用・固定費無料プランとフルオーダープランの2通りから選択可能
  • 販売実績データをもとにしたAIによる売上予測・マーケティング提案

「EC事業者及び購入者の想いをかたちにする」をミッションとして掲げ、EC事業者向けのサービスを提供している株式会社UC。全国エリアで365日・24時間対応可能の即日緊急配送を実現しています。発送代行だけでなく、ECサイト改善や販売促進の手段といった支援も受けられる点が特徴です。

企業情報

住所:東京都 足立区西保木間2-13-17 1F

URL:https://uc-demand.inc/

まとめ

発送代行とは、自社の発送業務全般を専門業者に委託するサービスです。発送代行を利用することで、コスト削減や品質向上のメリットがあります。発送業務にコストがかかっている場合や発送に関する顧客からのクレームが増加しているときには、発送代行を検討するといいでしょう。

「比較ビズ」は、発送代行業者を簡単に探すことができ、それぞれの企業を比較して相談ができます。自社の発送業務に課題があると考えている担当者は、ぜひ参考にしてください。

監修者のコメント
みんなの貿易相談室
台田雄樹

国際輸送分野に8年間従事。東証上場の総合物流企業で、国際一貫輸送業務を中心に7年間携わる。通関士として航空貨物の通関業務も行う。またミャンマーへ6ヵ月間駐在し、現地の物流事情の調査や営業も経験する。その後大手自動車部品メーカーへ転職。現在は国内、海外工場間の国際輸送業務、及び貿易企画に従事する。北南米、中国、ベトナム、フィリピンの輸送を担当。日本と海外拠点間だけでなく、海外拠点同士の輸送管理も行っている。

客先クレームで多い内容が物流面の品質不良となります。

例えば・・
・不良品の出荷
・ピッキングミスによる誤出荷
・不十分な梱包による輸送途上の商品の破損
・出荷漏れ

いずれも人の手によって発生する事故となり、ノウハウ不足のほか、チェック体制が不足している環境下で起こるケースが多いです。物流業者であっても、入庫から出荷まで、常にミスなしで作業できるわけではなく、客先に届くまでの過程で異常を発見し、未然にクレームを防ぐ対策を講じています。

しかし、物流を本業としていない会社が同様の対応をするのは非常に業務の負担となります。どの組織にも当てはまるわけではありませんが、物流は価値を生む工程ではないため、人と時間の割り当てが後回しになります。

結果として、出荷事故による顧客満足度低下を招くこととなり、本業のビジネスに影響を及ぼすようになります。そのため、無理して自社で出荷手配を行うより発送代行者に依頼する方が業務効率も上がり、事業品質の向上にも発展します。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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