ゼロからはじめる方のケースで想定すると、開発環境の整備でPC / Macの購入費として50,000〜200,000円、スキル取得でプログラミングスクールに通う場合は150,000〜300,000円。
サーバー環境を整えるためにVPS(仮想専用サーバ)を利用すると月額700円〜。リリースする際のApp Store登録費が$99(年間参加料)かかるといわれています。
アプリ開発を検討している場合、事前に費用相場を把握しておくことが重要です。作成したい機能ごとの相場や、費用の算出方法を理解することで、アプリ開発にかかるコストを抑えられるでしょう。
この記事では、アプリ開発を検討している事業担当者に向けて、機能ごとの開発費用相場や費用を抑えるコツを解説します。記事を読み終わった頃には、自社で作成したいアプリの費用相場がわかるでしょう。
「これからアプリ開発をしたいけど、費用相場がわからない」方は、ぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のアプリ開発会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで最適な業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
アメリカのソフトウェア企業「MLSDev」の調査によると、アプリの種類別の開発費用相場は下記のとおりです。
アプリの種類 | 開発費用の相場 |
---|---|
機能特化アプリ(例:カメラ) | 150万円 |
データ連携アプリ(例:カレンダー) | 150万円〜 |
会員アプリ | 600万円〜 |
SNSアプリ(例:Instagram) | 600万円〜3,000万円 |
eコマースアプリ(例:Amazon) | 600万円〜3,000万円 |
オンデマンドアプリ(例:Uber) | 700万円〜1,000万円 |
マーケットプレイスアプリ | 〜3,000万円 |
IoTアプリ | 100万円〜600万円 |
eラーニングアプリ(例:Udemy) | 600万円〜3,000万円 |
ヘルスケアアプリ | 800万円〜4,000万円 |
ストリーミングアプリ(例:Netflix) | 800万円〜4,000万円 |
参照:MLSDev
アプリ開発にかかる費用相場は、開発するアプリの種類によって100万円〜4,000万円とピンきりです。アメリカはエンジニア人件費や物価が高いため、日本の相場は上記よりもやや低い程度と推定できます。
実際のアプリ開発を社内で簡単に見積もる際は、機能や規模によって相場の価格に足し引きするといいでしょう。
一般的なシステム会社に発注した場合、アプリ開発費用の目安は250万円程度とされています。正確な統計が存在するわけではなく、詳細な費用は発注先やアプリの種類によってさまざまです。
アプリ開発費用を見積もる際の内訳は次の項目にわけられます。
内訳 | 費用相場 |
---|---|
人件費・開発期間 | 40万円〜160万円 |
固定費用 | 月額2万円〜 |
下記で詳しく解説します。
前述のとおり、アプリ開発の変動費となる費用には、人件費と開発期間を考慮します。人月単価はスキルレベルや所属組織によって異なり、40万円〜160万円が目安です。
人材 | 人月単価の目安 |
---|---|
個人・下請けPG | 40万円〜60万円 |
大手PG | 50万円〜100万円 |
初級SE | 60万円〜100万円 |
中級SE | 80万円〜120万円 |
上級SE | 100万円〜160万円 |
※PG=プログラマー、SE=システムエンジニア
要件定義や設計、仕様書の作成を担当するのがSE、仕様書にもとづいてコーディングするのがPGです。さらにプロジェクトマネージャー(PM)やデザイナーなどの人材がアサインされてプロジェクトが進みます。
SEはシステム開発を全体管理する役割を担うため、全工程分の工数がかかり、PGはプログラミングの工程のみの工数がかかるのが一般的です。基本的にPGよりもSEのほうが費用は高くなります。
スキルレベルの高い人材が多くの工数を割かなくてはならないアプリほど、開発費用が高くなると覚えておきましょう。
適切な人材を獲得するためにも早めに採用プロセスを開始しましょう。現代は世間の需要と比較してシステムエンジニアやプログラマーが大きく不足しています。
目標の期限までにIT人材を獲得できなかった、求めるレベルに達していない人材を採用することになってしまったなどの事例もあります。
特にニッチな分野を得意とするエンジニアを採用したい場合は注意が必要です。
アプリ開発のベースとなる費用は「人件費」と「開発期間」から算出され、計算式は「人件費(人月単価)×開発工数」です。
人月単価はスキルレベルや所属組織によって異なり、40万円〜160万円が目安です。多くのエンジニアが開発に携わり、開発に長い期間を要するほど、開発費用は高くなります。
1人のエンジニア/プログラマーが1カ月間稼働した場合の人件費のことで、単位は円/月です。
アプリに盛り込む機能によっては開発や保守に大きな工数がかかるため、開発費を決める要素である開発期間への影響が大きいです。
たとえば、スマホのプッシュ通知機能と連動させるのか、ポイントカード機能を盛り込むのかなど、こだわる機能が多くなるほど開発期間も長くなります。
アプリの対応OSを「iOS」か「Android」にするかで開発期間が変わり、コストに差が出ることを念頭においておきましょう。「iOS」と「Android」の両方に対応させる場合は、開発期間もその分長くなります。
アプリ開発には、変動費以外にかかる費用として固定費の存在も大きいです。たとえば、開発のために用意しておく必要のあるレンタルサーバー代がかかります。
レンタルサーバーは、開発中だけではなくアプリ配布後の運用期間も継続して契約する必要があり、月額で20,000円ほどかかるのが一般的です。
他にも、アプリを配布するためのアカウントへの登録費用がかかります。iOS向けアプリの場合はApple developer account(11,800円)、Android向けのアプリであればGoogle Play developer account(2,700円)への登録が必要です。
固定費は月額数万円程度のものが多いですが、場合によっては想定よりも金額が大きい場合や数が多くなってしまうことがあります。
システム開発プロジェクトを推進するには生産性向上のため様々なツールが必要です。たとえば以下が挙げられます。
・タスクやソースコードの管理
・CI/CDの導入
・開発、テストなどそれぞれの工程に合わせた環境の構築
見積の際、開発委託先に具体的な金額を確認しましょう。
アプリの開発手法の種類と費用相場は、以下のとおりです。
開発手法 | 費用相場 | 概要 |
---|---|---|
ノーコード開発 | 3万円〜10万円 | ソースコードを作成せずに、対応しているツールで開発する手法 |
ハーフスクラッチ開発 | 100万円〜数1,000万円 | 既存のパッケージをもとに、必要に応じて機能を追加して開発する手法 |
フルスクラッチ開発 | 3,000万円〜数億円 | 既存のパッケージを使用せずに、いちから開発する手法 |
ノーコード開発とは、プログラミングを使用せずに、ノーコードに対応しているツールで開発する手法です。アプリ開発の費用相場は、3万円〜10万円程度で安価です。
小規模でシンプルなアプリを作る際に適しています。プログラミングをする必要がなく、ユーザーインタフェースを配置しながら開発するため、誰でも開発できるのがメリットです。
ただし大規模で複雑な機能を搭載したアプリ開発では、対応ツールの拡張性が低いため、向いていません。
ハーフスクラッチ開発は、既存のパッケージに必要な機能を追加して開発する手法です。開発費用相場は100万円〜数1,000万円と幅広いです。
既存のパッケージ製品があり、いちから開発する必要がないため、開発工数を抑えられます。ただし、新しく追加する機能が多かったり、複雑な機能を追加したりする場合は、要件定義から製造工程までの開発工数が著しく増えて費用が高額になるため、注意しましょう。
既存のパッケージを導入して、パッケージにある機能のみを利用するクラウド開発もあります。基本的に初期費用は無料で、月額1,000円程度の維持費を払うのみで利用できるため、安価におさえられます。
フルスクラッチ開発とは、既存のパッケージを使用せずに、いちから開発を行う手法です。費用相場は、3,000万円〜数億円と高額です。
いちから開発するため、人月単価と開発工数が莫大にかかるデメリットはありますが、以下の恩恵があります。
また、システム開発のブラックボックス化をさけられるため、未来を見据えた開発に有効でしょう。
アプリを構成する代表的なOSや機能と、各費用相場は以下のとおりです。
OS(iOS / Android) | 100万円〜200万円 |
---|---|
ログイン機能 | 10万円〜20万円 |
決済システム | 30万円〜50万円 |
アプリのデザイン作成 | 10万円〜30万円 |
他社ツールの実装(SNS連携) | 10万円〜30万円 |
下記で詳しく解説します。
アプリに対応するOSには、iPhone向けのiOSと、XperiaやGalaxyなどに向けたAndroidが存在します。OSごとに、1アプリにつき100万円〜200万円が相場です。
双方のOSに同時に対応する場合もあれば、最初にiOSをリリースし、半年後にAndroidをリリースする、段階リリースをとる方法もあります。双方のOSへリリースするには、OSにかかる費用も単純計算で2倍になることに留意しましょう。
OSにはバージョンがあるため、旧バージョンはどこまで対応するのかを決めることも大切です。対応するバージョンが増えるほど工数がかかります。
OSのバージョンは数が多いため、その全てをスコープとすることは費用面から考えると現実的ではありません。基本的には対応するOSを絞り込みます。
多角的に検討し、そのスコープを判断しましょう。たとえば、想定するユーザーの年齢層をもとに検討を進めます。
若年層は定期的に最新のOSへバージョンアップする人が多く、古いOSへの対応は必要ない場合もあります。
アプリにログイン機能を搭載する場合も多いでしょう。メールアドレスや電話番号などを入力させる方法の他に、TwitterやFacebookなどと連携する方法があります。
できる限り手間をかけずにログイン機能を搭載したい場合は後者のSNS連携がおすすめで、10万円〜20万円が費用の相場です。
メールアドレスや電話番号などを入力させる場合は、顧客の個人情報も自社で管理しなければなりません。情報を漏洩させないための管理機能やセキュリティ強化などの対応が必要となるため、費用相場は20万円〜40万円かかるでしょう。
ログイン機能の実装はほとんどのシステムで必要になるため、プラグインが数多く用意されています。
高度なセキュリティ要件に対応したものもありますし実装コストを抑えることもできるため、プラグインの活用を検討しましょう。
ただし、無料のものなどは重大なセキュリティホールがある場合もあるため注意が必要です。その特徴、機能などの確認は必須になります。
ECサイトのような決済を伴うアプリを開発する場合は、決済システムの搭載が必須となります。1から決済システムを開発する場合の費用相場は、30万円〜50万円です。
自社の決済システムがすでに構築されている場合は、連動する機能のみの開発になるため、費用相場は20万円程度におさめられるでしょう。
現代は決済手段がいくつもあります。クレジットカード、電子マネー、QRコード、コンビニ支払、振込など様々です。売上を伸ばしていくためにも少なくとも主要なものは導入すべきでしょう。
また、業務の効率化、自動化といった効果が期待できることも強みになります。対応が不十分である場合、ビジネス機会を喪失する可能性があるため注意が必要です。
多くの人にアプリを利用してもらうためにはデザイン性も重要です。デザインに必要な資料を自前で用意する場合、費用相場は10万円〜30万円でしょう。
1からすべてのデザインをデザイナーや開発会社に依頼する場合は、100万円程度見積もっておくといいです。
「費用を抑えるために自社でデザインを制作する」意思決定は、慎重に判断する必要があります。アプリデザインはただ見た目を整えればいいわけではありません。わかりやすい導線や使いやすいUI/UX、クリックされやすいボタンの位置などを設計しなくてはなりません。
企画の段階からかかる費用をデザイン制作費として捉えておくと、予算を見積もりやすくなるでしょう。
UI=ユーザーインターフェース、アプリ内でユーザーの目に触れるものを指すこと。UX=ユーザーエクスペリエンス、ユーザーのアプリ利用体験を指します。
アプリを開発する場合、ユーザーからの評価が特に重要です。使いにくいUIを作ってしまうと、口コミサイトなどの評価は下がりやすくなります。
他のユーザーの口コミを参考にアプリを選定する人は多いため、使いやすいデザインを心がけましょう。説明書などを読まなくても直感的に操作可能なUIが理想です。
自社のアプリを他社ツールと連携する場合にかかる費用相場は、10万円〜30万円です。アプリには、自社のTwitterやInstagramに連携する機能や、ユーザーがすぐに口コミできるようSNSアプリへ連携する機能も搭載できます。
GoogleMapをはじめとした地図アプリとの連携も利便性向上を図ることが可能です。連携できる機能が多いほどユーザーからの支持率向上や、口コミなどの拡散にもつながるため、マーケティング戦略と絡めてよく検討するといいでしょう。
他社アプリとの連携はメリットが大きいため積極的に検討しましょう。現代はDXが社会的に推進されており、APIなどで他システムと連携可能なサービスは数多くリリースされています。
他社システムと連携することで容易に自社アプリの機能を拡充していくことが可能です。また、他社サービスを利用することになるためコスト面でもメリットがあります。
安価でアプリ開発を依頼できるシステム会社を中心に、会社ごとの開発費の目安を紹介します。
システム会社が提示している費用感を掴んでおくことで、自社が用意すべき予算も考えやすくなるため、必ずおさえておきましょう。
また、弊社比較ビズではコスパ重視の方向けに、アプリ開発を格安で請け負う業者をまとめています。一括で見積もりもできるため、ぜひご覧ください。
参照:株式会社アプキー
アプリの種類 | 開発費用の目安 |
---|---|
店舗アプリ | 20万円〜 |
テーブルオーダーアプリ | 20万円〜 |
ECアプリ | 60万円〜 |
タクシー配車アプリ | 90万円〜 |
出前・宅配アプリ | 70万円〜 |
パッケージを用いたアプリ開発を強みとしている株式会社アプキーでは、20万円〜の費用でアプリ開発が可能です。格安と銘打っているだけあり、ログインや決済などの機能を搭載し強固なセキュリティが必要とされるアプリも数10万円から発注できます。
アプリの種類 | 開発費用の目安 |
---|---|
店舗の受付管理アプリ | 15万円〜 |
医療系の予約お知らせシステム | 20万円〜 |
カタログアプリ | 55万円〜 |
株式会社CyberCatsは「低価格で高品質アプリ制作」をコンセプトとしたアプリ開発サービスCHACO-WEBを運営するシステム開発会社です。開発だけではなく、企画や運用、アプリストアでの申請代行3万円〜など幅広い要素をカバーしています。
参照:株式会社ユニアース
アプリの種類 | 開発費用の目安 |
---|---|
カメラアプリ | 5万円〜 |
位置情報アプリ | 10万円〜 |
オフライン誘導アプリ | 20万円〜 |
スマートデバイス連動アプリ | 30万円〜 |
SNS系アプリ | 50万円〜 |
株式会社ユニアースは、独自ライブラリの研究によってアプリ開発の低コスト化を実現している開発会社です。
iOS/Androidのクロスプラットフォーム開発を強みとしていて、複数OSに対応させる費用の安さが特徴といえます。
複数のプログラムを、いつでも再利用しやすい形にまとめたものです。
アプリは「作ったら終わり」ではなく、リリース後には保守・運用費用がかかります。セキュリティチェックやシステム障害への対応、バグが発生した際の修正対応などが必要です。
下記がアプリ保守・運用費用の代表例です。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
アプリストア更新費用 | App Store:99米ドル(約13,000円)/年 Google Play:無料/年 |
サーバー費用 | 2万円〜30万円/年 |
SSL化費用 | 3,000円〜8万円/年 |
ドメイン費用 | 1,000円〜5万円/年 |
アップデート・修正費用 | アプリ開発費の15%/年 |
たとえば、アプリ開発費が250万円であれば、年間で40万円〜150万円の保守・運用費用がかかります。大規模開発を伴うアプリの場合は300万円程度かかるでしょう。
アプリの使い勝手が悪いとユーザーが離れていき売上が落ち込むため、保守・運用はおろそかにできません。アプリ開発に取りかかるときは、リリース後の保守・運用費用を見据えた予算を組むことが重要です。
運用・保守の金額は目安と捉えましょう。導入されたシステムによって費用は大きく異なることになります。特にシステム稼働開始直後は注意が必要です。
たとえば、テストでは発見できなかった不具合により想定していなかった作業が発生します。また、どんなシステムでも全てを自動化できることは稀です。
人手で対応する作業も残ることは多いため、その点の考慮は必要になります。
アプリ開発の費用を抑えるコツには以下の7つがあります。
下記で詳しく解説します。
アプリ開発の費用を抑えるコツの1つ目は、自社で対応できる部分を洗い出すことです。開発を1からすべて外注すると、大きな開発費用がかかります。自社でシステム開発に詳しい人材がいないかや、アプリ開発の一部を自社で担えないかをよく検討する必要があるでしょう。
コストをなるべく削減したいのであれば、デザインの作成部分をはじめとする、自社でおこなえる範囲の作業は自社で対応することをおすすめします。
アプリ開発の費用を抑えるコツの2つ目は、開発会社のパッケージを活用することです。開発会社によっては、アプリにある程度共通で必要となる機能が備わったパッケージを提供している場合があります。
1からオリジナルの仕組みや機能を開発する必要がないため、開発費用を安く抑えられることがメリットです。もしパッケージに欲しい機能がない場合は、一部の機能を拡張して開発することも可能であるため、ある程度のカスタマイズ制も備わっています。
「機能1つひとつにオリジナリティを持たせて徹底的にこだわりたい」わけではなければ、パッケージを利用するといいでしょう。
アプリ開発の費用を抑えるコツの3つ目は、レベニューシェアを導入することです。
レベニューシェアで開発・運用をおこなえば、アプリが成功した場合の利益は小さくなる反面、通常の契約よりも費用の持ち出しが少なく済みます。
開発会社にとってはリスクが大きくなるため、対応している業者は多くありません。承諾してくれた場合でも信頼性の見極めが必要であり、障害も多い手法です。開発コスト削減だけを最優先したい場合には、レベニューシェアがおすすめといえるでしょう。
将来的な利益の分配を約束する代わりに、無償もしくは安価でアプリ開発を発注する契約のことです。
レベニューシェアを選択する際は、発注側、受注側ともに利益が見込めるように注意しましょう。双方にとってメリット・デメリットがあるため、まずはその正確な理解が必要になります。
負担の割合を合理的に決めることができるかどうかがポイントです。責任や役割の分担をできるだけ具体的に確認しておくことで、トラブル発生の可能性を下げることができます。
アプリ開発の費用を抑えるコツの4つ目は、要件定義をしっかり固めることです。要件定義が甘いと、コーディング段階での修正が多くなり想定外の工数増加=コストアップを招きます。
たとえば、後から追加する機能が見つかったり、仕様変更により費用が膨らむことがあるでしょう。開発工程に手戻りが発生するケースもあり、人件費拡大や開発期間の大幅遅れにつながります。
過不足のない要件定義ができていれば、修正工数を抑えた低コストな開発が可能です。アプリ開発の発注が初めてであればイメージしにくい部分も大きいですが、開発会社の担当者との打ち合わせを繰り返して厳密に要件定義をおこないましょう。
アプリ開発の費用を抑える方法の5つ目は、個人・フリーランスに依頼することです。プログラマーの人月単価は、スキルレベルに加えて所属する組織にも大きく影響されます。個人であれば、スキルはあるけれど単価が安いプログラマーに依頼しやすいです。
形態 | 人月単価の目安 |
---|---|
個人・下請けPG | 40万円〜60万円 |
大手PG | 50万円〜100万円 |
ひと口にフリーランスのプログラマーといっても技量はピンキリで、全員が想定どおりのアプリを納品してくれるとは限りません。コーディングができても企画や設計など上流の経験が浅ければ、アプリとして成り立たない可能性もあります。
多くの機能を備えたアプリを開発したい場合は、開発会社へ依頼するのが無難です。
アプリ開発の費用を抑える方法の6つ目は、クラウドで開発するアプリを検討することです。最近ではクラウド上でアプリを開発するケースも出ており、費用を安く抑えられる特徴があります。
すべての機能を実装できるわけではないため、しっかりと要件定義をおこない、クラウド上での開発が可能と判断された場合は検討してみるといいでしょう。
アプリ開発の費用を抑える方法の7つ目は、補助金を活用することです。補助金には主に次の4つがあります。
下記で詳しく解説します。
アプリ開発に活用できる補助金の1つに、ものづくり補助金があります。ものづくり補助金の正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」です。対象者の条件を満たし、審査に通過した場合に補助金を受けられます。
最大補助額は2,000万円、最大3,000万円補助されるグローバル展開型もあります。電子申請が可能のため、公式ページをチェックしてみるといいでしょう。
アプリ開発に活用できる補助金の2つ目として、事業再構築補助金があります。アプリ開発を通して事業を再構築する場合に利用できる制度です。
たとえば、売り上げが下がった飲食店がデリバリーアプリを開発するケースが挙げられます。条件によって異なりますが、最大1億5,000万円の補助金を受けられるため、チェックしてみてください。
アプリ開発に活用できる補助金には、IT導入補助金もあります。経済産業省が中小企業や個人事業主の生産性向上を目的とした事業で、ITツールを導入する経費の一部を補助することを目的とした補助金です。
IT導入支援事業者を介しての申請が必須となり、最大で450万円の補助金を受けられます。
アプリ開発に活用できる補助金の4つ目は、小規模事業者持続化補助金です。中小企業や個人事業主が申請しやすい制度で、中小企業庁監督のもと、日本商工会議所と商工会が運営しています。最大で200万円の補助金受給が可能です。
本記事ではアプリの開発費用や決まり方、費用を抑える方法を解説しました。アプリ開発費用の目安は250万円といわれていますが、詳細な金額は、開発方法や実装する機能などによってさまざまです。
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大学卒業後はIT企業に入社。システムエンジニアとして大手企業向けのERPシステム開発を経験。その後は、フリーのITコンサルタントとして、人材派遣会社の基幹システムの開発、不動産会社の商業施設での販促システムの導入、自動車メーカーでコネクティッドカー開発のプロジェクト管理、SIerでのSalesforceの導入、ファッション業界の企業でSalesforceと連携する周辺システムの導入を経験。現在は法人化し主に企業のシステム開発プロジェクトを支援。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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