不用品回収にかかる費用は?料金設定の仕組みや総額を抑える5つのポイントを解説
- 不用品回収の費用相場は?
- 不用品回収料金を決める仕組みは?
- 不用品回収費用を抑えるポイントは?
「会社の不用品を回収してほしいけど、費用相場がわからない」とお悩みの担当者は必見です。会社で出た不用品の回収費用は、5,000〜80,000円が相場です。パソコンやプリンター・ロッカーなど、買取できるものをお金に変えることで費用を抑えられます。不用品の量が多い場合は、トラック積み放題プランがお得になるでしょう。
本記事では、不用品回収にかかる費用や料金設定の仕組み・総額を抑える5つのポイントを解説します。記事を読み終わった頃には、不用品回収の相場を理解でき、費用を削減して効率よく処分できるでしょう。
現在、以下のような問題に直面している場合、
- 大量の不用品の処分方法がわからない
- 見積もり金額を安く抑えたい
- 環境に優しい廃棄物処理の方法がわからない
上記の問題がある場合、比較ビズにお気軽にご相談ください。比較ビズでは、多くの店舗デザイン・オフィス内装会社から一括で見積もりを取得し、市場の相場感や各社の特徴を理解した上で、業者を選択することができます。見積もりを依頼したからと言って、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
【依頼先・品目別】不用品回収の費用相場
不用品回収の費用相場は、回収の依頼先や品目によって金額が異なります。不用品回収業者・引っ越し業者・自治体、それぞれの品目別の費用相場は以下のとおりです。
依頼先・品目別の不用品回収の費用相場は表のとおりです。どこに依頼するのか、何を改修するのかで費用が大きく変動します。
不要品回収業者の場合:5,000円〜80,000円
不用品回収業者を利用する場合の費用は、5,000〜80,000円が相場です。品目別に回収する場合は基本料金がかかるため、表に記載されている単価より若干高くなります。
不用品の量が多い場合は、トラック1台をチャーターして運んでもらう方法がおすすめです。不用品回収業者の品目別の費用相場は、以下のとおりです。
不用品の品目 | 料金相場 |
---|---|
ベッド | 4,000円〜6,000円 |
マットレス | 3,000円〜(シングル)、5,000円〜(セミダブル以上) |
ソファー | 5,000円〜7,000円 |
タンス | 5,000円〜 |
本棚 | 3,000円〜5,000円 |
電子レンジ | 2,000円〜4,000円 |
テレビ | 2,500円〜5,000円 |
冷蔵庫 | 6,000円〜8,000円(170L以下)、8,000円〜10,000円(170L以上) |
洗濯機 | 4,000円〜6,000円 |
扇風機 | 4,000円〜 |
テレビ・冷蔵庫や冷凍庫・エアコン・洗濯機や衣類乾燥機の「家電4品目」を処分する場合は、所定の手順に従った手続きが必要になります。不用品回収業者に依頼する場合は、品目ごとに家電リサイクル料金が別途必要です。
参照:政府広報オンライン「家電4品目は正しい処分を!違法な「不用品回収業者」には要注意。」
引っ越し業者の場合:2,500円〜9,000円
引っ越し業者に不用品回収を依頼する場合の費用相場は、2,500円〜9,000円です。引っ越しと不用品処分を同時に行う際は、引っ越し業者に依頼できます。
不用品の品目・サイズ・量によって大きく変動するため、安く済む場合もあれば、予想以上に高いケースもあります。引っ越し業者に依頼する場合の品目別の費用相場は、以下のとおりです。
不用品の品目 | 料金相場 |
---|---|
ベッド | 3,000円〜 |
マットレス | 事前に相談 |
ソファー | 2,500円〜 |
タンス | 事前に相談 |
本棚 | 事前に相談 |
電子レンジ | 3,000円〜 |
テレビ | 4,000円〜 |
冷蔵庫 | 9,000円〜 |
洗濯機 | 5,500円〜 |
扇風機 | 事前に相談 |
家電4品目は対応できない業者もあるため注意が必要です。費用は不用品回収業者と大きく変わらないですが、あくまで引っ越し作業時のオプションサービスとなるため不用品回収のみの依頼はできません。家電4品目は、別途「家電リサイクル費用」を請求される可能性が高いです。
参照:一般財団法人 家電製品協会「再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)」
自治体の場合:400円〜4,000円
自治体に不用品回収を依頼する場合の費用相場は、400円〜4,000円です。他の依頼先と比較すると安価なため、不用品を単品で回収してほしい場合に向いています。自治体に依頼する場合の品目別の費用相場は、以下のとおりです。
不用品の品目 | 料金相場 |
---|---|
ベッド | 400円〜2,000円 |
マットレス | 400円 |
ソファー | 800円〜2,800円 |
タンス | 400円〜2,800円 |
本棚 | 500円 |
電子レンジ | 800円〜1,200円 |
テレビ | 1,500円〜 |
冷蔵庫 | 4,000円〜 |
洗濯機 | 2,500円〜 |
扇風機 | 400円 |
各自治体に粗大ごみ専用の窓口があり、窓口を通じて回収の日程を定めると不用品を回収してくれます。不用品のサイズによって回収できない場合があるため、お住まいの自治体のホームページをよくご確認ください。
自治体で回収する不用品は、一般廃棄物となります。事業所から出される不用品は産業廃棄物となるため、自治体で処理ができません。事業用の不用品は、自治体に依頼できないため注意しましょう。
不用品回収業者に依頼する際の費用相場は5,000〜80,000円
不用品回収業者に依頼する際の費用相場は、5,000〜80,000円です。料金プランは荷物量に応じて、以下の2つが挙げられます。
- 荷物量が多い場合は「定額料金・積み放題プラン」
- 少量の場合は「基本料金+不用品目別プラン」
不用品回収業者に依頼する場合は、荷物量に応じて適切な料金設定を選ぶ必要があります。荷物量が多い場合は、荷物量に応じた定額料金やトラック1台貸し切りの積み放題プランがおすすめです。
荷物量が少ない場合は「基本料金+品目別料金」で決定する方法があります。品目ごとに計算し、定額や積み放題プランと比べてお得なほうを選択するといいでしょう。
荷物量が多い場合は「定額料金・積み放題プラン」
荷物量が多い場合は、荷物量に応じた定額料金やトラックの大きさにあわせた積み放題プランがおすすめです。費用相場は「15,000〜80,000円」になります。
不用品回収プラン | 料金相場 | 作業員 | 積載の目安 |
---|---|---|---|
軽自動車積み放題 | 15,000円〜30,000円 | 1名 | 2立方メートル(ワンルーム〜1K) |
1tトラック積み放題 | 25,000円〜40,000円 | 1名 | 3立方メートル(1K〜1DK) |
2tトラック積み放題 | 40,000円〜70,000円 | 2名 | 4立方メートル(2DK〜2LDK) |
4tトラック積み放題 | 80,000円以上 | 2名 | 8立方メートル(3LDK以上) |
基本的にトラックの大きさによって積み込める荷物量が決まるため、トラックの大きさ・作業員の人数で金額が決まると考えてください。トラックは積載容量だけではなく積載重量に制限があるため、荷物の内容によって積み残しが出る可能性があります。
予算に制限があり、すべての不用品が積み込めるかわからないケースでは、積み込む荷物の優先順位を事前に決めておくとスムーズです。予算に余裕がある場合は、1ランク大きなトラックを選択すると安心して積み込めるでしょう。
少量の場合は「基本料金+不用品目別プラン」
荷物量が少ない場合は「基本料金+不用品目別プラン」がおすすめです。費用相場は「5,000円〜」で、不用品の品目・数によって異なります。
基本料金とは、出張料金・最低保証の意味合いを持ち、平均で3,000円程度です。 「ソファ1台2,500円+冷蔵庫1台9,000円」の場合は基本料金3,000円を加えて14,500円程度になります。積み放題プランの軽自動車の相場が「15,000〜30,000円」のため、荷物量・品目によっては積み放題プランのほうがお得です。
不用品回収料金が決まる3つの仕組み
費用相場 | |
---|---|
人件費の相場 | 3,000円〜5,000円/1時間 |
車両費の相場 | 4,000円〜 |
不用品処分費の相場 | 300円〜500円/10kg |
不用品回収の料金は、人件費・車両費・不用品の処分費で費用相場が決まります。不用品回収業者の費用を比べる場合は、それぞれの金額が相場からずれていないかをよく確認するといいでしょう。
1. 人件費の相場:3,000〜5,000円/1時間
不用品回収の人件費の相場は、1人・1時間あたり3,000〜5,000円です。不用品回収現場までトラックを陸送するため、不用品の仕分け・分解・運搬作業を行うために人件費が必要になります。不用品回収業者によって、人件費の相場はさまざまです。
人件費は作業員の人数と作業時間によって計算されるため、適切な作業人数・適度な作業時間を設定する必要があります。作業人数を減らすと作業時間が延びるため、バランスを考えて依頼するようにしましょう。
2. 車両費の相場:4,000円〜
車両費の相場は「4,000円〜」です。車両費とは、不用品を回収するために必要なトラックの手配費用・ガソリン代などを考慮した費用を指します。トラックサイズによって相場が異なるため注意しましょう。
軽トラック | 4,000円〜 |
---|---|
1tトラック | 6,000円〜 |
2tトラック | 8,000円〜 |
「基本料金 + 不用品目別料金」の場合、基本料金にあたる部分がおおよそ車両費に割り当てられるイメージです。人件費は不用品それぞれの回収単価からまかないますが、複数の顧客先を回ることで利益を確保していると考えればわかりやすいでしょう。
トラックを選択する際は、荷物量に応じた大きさを選ぶことがポイントです。結果的に荷物を乗せ切れない場合は、トラックを追加することになります。トラック1台に対して必ず運転手分の人件費が上乗せになるため、できるだけ1台で済ませるとお得に利用できるでしょう。
3. 不用品処分費の相場:300円〜500円/10kg
不用品処分の相場は、10kgあたり「300〜500円」です。一般廃棄物の場合は10kgあたり300円程度が相場ですが、産業廃棄物になると10kgで500円程度と金額が高くなります。
事業用の不用品を一般廃棄物として捨てる行為は、不法投棄とみなされ違法です。金額が高くても、必ず産業廃棄物として処分しましょう。
不用品回収の料金・総額を抑える5つのポイント
不用品回収の料金・総額を抑えるポイントは、以下の5つが挙げられます。
- 買取が見込める不用品を売却する
- 追加の作業はできるだけ避ける
- 繁忙期を避ける
- 買取サービスのある不用品回収会社に依頼する
- 3社以上の不用品回収業者に見積もりを依頼する
不用品回収は、業者に依頼する前に回収する不用品を明確にする必要があります。不用品の量を明確にすることで、的確なトラックの大きさ・作業員の人数を決められるためです。正確な見積もりができると、1回で作業を終わらせられるため追加費用がかかりません。
1. 買取が見込める不用品を売却する
買取できる不用品を売却することで、不用品回収の料金を抑えられます。回収する不用品の数が減り、売却金額を回収費用に回せるためです。不要品回収の料金は、不用品の量で決まります。不用品の数を減らすことで、料金が安くなる可能性が高いです。
買取した不用品を現金に変えることで、不用品回収費用に充てられます。不用品回収にかかる費用を抑えるどころか費用の調達もできるため、まさに一石二鳥といえるでしょう。
2. 追加の作業はできるだけ避ける
不用品回収は追加の作業を避けることで、費用を抑えられます。追加作業を依頼することで、改めて人件費・車両費がかかるためです。
トラック1台を追加すると、人件費・車両費が増加します。少しでも大きめのトラックにして荷物を乗せ切ることで、追加の人件費・車両費を抑えられるでしょう。
不用品回収を依頼する際は、回収業者に訪問見積もりを依頼して、確実に回収できる方法を模索してください。見積もり前に「どの荷物を回収してもらうのか」を明確にすることも重要です。
3. 繁忙期を避ける
不用品回収を依頼する際は、繁忙期を避けると費用を抑えられます。不用品回収業者の繁忙期は、3月中旬〜4月上旬です。引っ越しに伴い不用品が出る可能性が高くなり、依頼が増えます。繁忙期は、通常よりも不用品回収の料金相場が高くなりがちです。
繁忙期にあたる時期は不用品回収業者のスケジュールも埋まりやすいため、希望の日時を指定できない場合も少なくありません。少しでも繁忙期からずらして行動に移すことがおすすめです。
4. 買取サービスのある不用品回収業者に依頼する
不用品回収は、買取サービスのある不用品回収業者に依頼しましょう。買取できる不用品があると、売却金額を回収費用に充てられるためです。自分では不用品と判断したものでも、プロがみるとお金に変えられるものが存在します。
買取サービスのある不用品業者に依頼することで、不用品の一部を買取に回せて費用を抑えられる可能性が高くなるでしょう。買取サービスのない業者の場合は買取の可能性がゼロになるため、買取による費用削減は不可能です。
5. 3社以上の不用品回収業者に見積もりを依頼する
不用品回収業者を選ぶ際は、3社以上の業者に見積もり依頼を行いましょう。不用品回収の料金は業者によってさまざまです。複数社の見積もりを比べてみないと、見積もり金額が妥当な金額かがわかりません。
最低でも3社以上の不用品回収業者に見積もりを依頼し、しっかりと比較検討してから業者を選定しましょう。
不用品回収の依頼先を検討する際の4つのポイント
不用品回収の依頼先を検討する際のポイントは、以下の4つです。
- 事業に関する不用品回収は専門業者がおすすめ
- オフィス移転に伴う不用品回収は引越し業者に依頼できる
- 事業に関わる不用品を自治体は回収できない
- 費用を抑えたい場合は買取も検討する
事業に関する不用品を回収してもらう場合は、産廃処理の許可を持っている専門業者に依頼しましょう。産業廃棄物は適切に処理をしないと、不法投棄とみなされます。
不用品回収費用を抑えるには、買取サービスを活用して不用品の量をできるだけ減らすことが重要です。不用品回収のプロに相談することで、不用品回収をスムーズに進められるでしょう。
1. 事業に関する不用品回収は専門業者がおすすめ
事業に関する不用品回収は、専門業者に依頼することがおすすめです。プロに依頼することで、荷物の運び出しやトラックへの積み込み作業などをすべて任せられるためです。
あらかじめ荷物量を確認し、適切に見積もりを行うことで、1度にまとめて回収してくれます。無駄な追加料金を払うことなく、スムーズに作業が進むでしょう。
事業に関する不用品を扱う場合は、産廃処理の許可が必要になります。一般廃棄物の許可のみの業者は依頼できないため、事前に確認しておきましょう。
2. オフィス移転に伴う不用品回収は引っ越し業者に依頼できる
オフィス移転に伴う不用品回収の場合は、引っ越し業者に依頼できます。引っ越しと不用品回収を同時に行う場合は、不用品回収に対応できるためです。引っ越し作業のオプションとして不用品回収を行うため、引っ越しを伴わないと依頼できません。
オフィス移転に伴い不用品回収を依頼する場合は、不用品回収業者だけではなく引っ越し業者にも見積もりを依頼するといいでしょう。事業の不用品は産業廃棄物となるため、依頼できる業者は産廃処理の許可がある引っ越し業者に限ります。
3. 事業に関わる不用品を自治体は回収できない
事業に関わる不用品は、自治体に回収してもらえません。自治体は一般廃棄物のみ回収しているためです。事業用の不用品は産業廃棄物となるため、自治体の管轄外になります。
費用が安いことを理由に自治体の粗大ゴミで出すと、不法投棄とみなされる可能性があります。事業用の不用品は適切に処理する必要があるため、自治体への依頼はやめましょう。
4. 費用を抑えたい場合は買取も検討する
不用品回収の費用を抑えたい場合は、不用品の買取を検討しましょう。不用品の買取が成功すると、売却金額を不用品回収費用に充てられるためです。オフィス用のデスクやOA機器などは中古でも売却できる可能性があります。
不用品回収業者に依頼する前に、買取専門業者に依頼することがおすすめです。オフィス用品を専門に扱っているリサイクル業者もあるため、買取は難しいと判断しても1度相談するといいでしょう。
まとめ
不用品回収にかかる費用は、5,000〜80,000円と幅が広いです。不用品の品目や量によって異なり、実際に回収する不用品回収業者によっても金額に差があります。事前に不用品の量を把握して、適切な見積もり金額の提示を依頼しましょう。
事業の不用品は産業廃棄物となり、産廃処理の許可が必要なため自治体の粗大ゴミには出せません。適切に処理をしないと、不法投棄とみなされるため注意が必要です。費用を抑えたい場合は不用品の買取も検討しましょう。
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現在、以下のような問題に直面している場合、
- 大量の不用品の処分方法がわからない
- 見積もり金額を安く抑えたい
- 環境に優しい廃棄物処理の方法がわからない
上記の問題がある場合、比較ビズにお気軽にご相談ください。比較ビズでは、多くの店舗デザイン・オフィス内装会社から一括で見積もりを取得し、市場の相場感や各社の特徴を理解した上で、業者を選択することができます。見積もりを依頼したからと言って、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。