ホームページ作成会社の失敗しない選び方
「ホームページを制作してビジネスを成長させたい」「集客強化に向けてホームページをリニューアルしたい」そんなときに、どこのホームページ制作会社を選ぶのがベストなのか?悩んでしまう企業・店舗担当者の方は多いのではないでしょうか?なぜなら、選び切れないほど多種多様な制作会社が存在する上、大手だから、評判がいいからというだけでは、自社にマッチした仕事ができるとは限らないからです。そんな悩みを抱える企業・店舗担当者の方に向け、本記事では失敗しないためのホームページ制作会社の選び方を、ポイントを押さえて紹介していきます。
もしも今現在、
- どの制作会社に依頼したらいいかわからない
- 実績豊富な会社に依頼したい
- 名刺代わりにホームページがほしい
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のWeb制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
ピッタリのホームページ制作会社を見つけるのは困難
日本にあるホームページ制作会社は1万7,000社!?
ある調査会社の報告によれば、日本国内でホームページ制作を請負う制作会社は、約1万7,000社が存在しているとされています。しかも、この数字は株式会社、合同会社などの法人のみを対象にしたものであり、個人事業主などの小規模事業者を含めれば、さらに膨大な数のホームページ制作会社が存在すると考えられます。
情報化社会の現代では、ホームページ制作のアウトソーシング先を探すのにインターネットを利用する方も少なくありませんが、数千万〜数億件の情報がヒットする中から、自社に最適な一社を選定するのは現実的ではありません。
必ずしもWeb制作を専業にしている会社ばかりとは限らず、ホームページ制作会社によって得意としている分野や料金プランも異なります。業界の予備知識や経験がなければ、自社にピッタリなホームページ制作会社を選ぶ基準さえわからないでしょう。
費用だけで制作会社を選ぶと後悔することも
ホームページ制作会社を選ぶための比較ポイントがわからない方にありがちなのが、単純に「制作費用」を重視してしまう失敗です。もちろん、制作費用が安い=低品質ではありませんが、充分な打ち合わせができない、テンプレートをもとにしたデザインになるなど、コストを抑えるための制限が生じる可能性があります。
安易に費用だけで制作会社を選ぶと、出来上がったホームページに満足できない、といった結果になりかねません。
- 「思ったのと違うデザインになってしまった」
- 「業者となかなか意思疎通ができず手間がかかった」
- 「ホームページ公開後のサポートがなくて困った」
ホームページ制作会社選定で後悔している方は意外と多い
レンタルサーバーの比較サイトが、企業担当者221名を対象にしたアンケートを実施した結果、55.2%の方が後悔したことがあると回答しています。選定したホームページ制作会社に不満を持つ方が意外なほど多いことに驚きますが、それだけ制作会社の選び方が重要だということです。
- ホームページ運用・更新費用が高いと感じた(50.8%)
- ホームページを公開するまでの期間が長かった(40.2%)
- 制作費用のわりにホームページの品質が低かった(31.3%)
- ホームページのデザインが自社と合っていない(30.3%)
- スマートフォン対応にしておけば良かった(27%)
- 作成後のサポート体制が十分じゃなかった(24.6%)
- その他(4.1%)
制作会社選びの前にやるべき4つのこと
アンケートの結果を見ると、ホームページ制作会社に対する不満・後悔はデザイン、運用・更新を含むサポート、納期、制作費用に集約されているのがわかります。
しかし、これらの不満は本当にホームページ制作会社だけの責任なのでしょうか?挙げられた不満の多くは、依頼側である企業・店舗と受託側である制作会社の「認識のズレ」だとは言えないでしょうか?
ただ漠然と「ホームページを制作したい」と考えているだけでは認識のズレは埋まりません。ホームページ制作会社を選ぶ前に、依頼側である企業・店舗がやっておくべきことがあるのです。
ホームページ制作の目的・目標を定める
もっとも重要なのは、なぜホームページを制作するのか?ホームページを開設してなにを実現したいのか?ホームページ制作の明確な目的・目標を定めることです。
ホームページのあり方やデザインは、目的や達成したい目標によって異なります。目的・目標がなければ、そもそもどんなホームページを制作していいのか分からなくなるのも当然です。
逆に、明確な目的・目標があれば、制作会社も最適な形のホームページを提案しやすくなります。ホームページ経由で商品・サービスの問い合わせを月100件獲得するなど、出来る限り具体的な目的・目標を設定するのが肝心です。
ホームページのリニューアルを検討している場合であれば、現状を分析した上での改善点も列挙しておくといいでしょう。
ホームページのターゲットを設定する
ホームページの目的・目標だけが定まっていても、「誰に向けて情報を発信するのか?」が明確でなければ、焦点のぼやけた仕上がりになってしまいます。目的・目標と同じくらいホームページ制作で重要になるのが、ターゲットの設定です。
もちろん、より幅広い層を対象にしたいというニーズがあるかもしれませんが、BtoB、BtoCというビジネスモデルの違いだけでも最適なホームページのあり方は異なります。狙った顧客層に効果的にアピールするためにも、ターゲットを具体化して社内共有していくのが重要です。
アピールしたいポイントの整理
商品・サービスの販促、従業員のリクルートなど目的はさまざまですが、ホームページを通じてユーザーに知って欲しい「自社ならでは特徴・強み」というものがあるはずです。
他社との差別化を図るためにも、ホームページでアピールしたいポイントを整理し、制作会社と共有するだけでもしっかりとした提案が得られる可能性が高まります。訴求ポイントが共有できていれば、ホームページ制作の方向性も定まります。
ホームページ制作の予算・納期
制作会社に対して、ホームページ制作にかけられる予算・納期を出来るだけ具体的に伝えられるよう、社内で調整しておくのが重要です。人件費が原価のほとんどを占めるホームページ制作では、制作費用と納期が非常に重要な要素になるからです。
もちろん、ホームページ制作の費用相場がわからなければ予算を立てにくいかもしれませんが、上限として使える予算、絶対に守って欲しい納期はあるはずです。予算・納期が制限される中でどれだけ内容の濃い提案が得られるか、ホームページ制作会社の力量を判断するのにも役立ちます。
ホームページ制作会社選びに有効な「RFP」とは?
ホームページ制作会社の選定に入る前に、依頼側である企業・店舗が最低限やっておくべきことを紹介してきました。こうした作業が重要になる理由として、制作会社との認識のズレをなくし、よりよい提案を引き出すことで、自社にマッチした制作会社を選びやすくするためです。そのために役立つのがRFP(Request for Proposal)といわれる「提案依頼書」です。
しかし、難しく考えることはありません。ここまでで紹介してきた、ホームページ制作に関する自社ニーズ・必要要件を資料としてまとめればいいのです。RFPには、ホームページに対する自社ニーズを漏れなく制作会社に伝えられるメリットだけではなく、制作会社がよりよい提案をするための材料になるメリットもあるのです。
押さえておくべき制作会社の選び方、6つのポイント
もちろん、自社ニーズを理解して欲しいからと言って、すべてのホームページ制作会社にRFPを配るわけにもいきません。まずは自社ニーズに応えてくれそうな、候補となるホームページ制作会社を見極めなければなりません。
そのためにはどのような点に注意しておくべきなのか?制作会社の選び方のポイントのうち、重要な6つを紹介していきます。
- 会社の規模
- 得意分野/業界
- ホームページ制作会社のサイト
- 見積書/提案書の内容
- 担当者
- サポート体制
ホームページ制作会社の規模
サーバ・ドメインといった維持に必要な費用を除けば、ホームページ制作およびサポートにかかる費用のほとんどは人件費です。同じホームページなのに、見積もり金額が数倍から数十倍違うこともあるのを不思議に感じる方も多いでしょうが、人件費が制作原価に転嫁されるホームページ制作では当然のことなのです。
ディレクター・デザイナー・プログラマーのほかに、営業スタッフも抱える規模の大きな制作会社が、高額な見積もりになる傾向があるのはこのためです。
ただし、規模が大きくても格安プランを用意する制作会社もあれば、小規模で小回りが効く利点を活かして、クライアントに寄り添った内容の濃いホームページを制作してくれる会社もあります。重要なことは会社規模の大小に起因する特徴を把握し、自社に最適なホームページ制作会社を選ぶことです。
規模が大きい会社(従業員20名以上)
上述したように、従業員20名を超える比較的規模の大きい制作会社は、どうしても制作費用が高めになる傾向にありますが、大規模なホームページにも対応でき、成果物のクオリティも安心できるレベルにあるのが特徴です。
デザイナーを含む多くのスタッフが在籍するため、コーポレートサイト、ECサイトなどカバーできる範囲が広く、納期の融通が効く面もあるといえるでしょう。
制作費同様、サポート費用も高めになる傾向がありますが、豊富なメニューが用意されている場合が多く、SEO・MEO対策、Web広告運用代行・コンサルティングなどに対応できる制作会社も多いようです。
一般的な規模感の会社(従業員5名〜20名)
比較ビズに掲載している制作会社の多くはここのゾーンに属しています。ディレクター・デザイナー・プログラマーの分業体制が確立していて、さまざまな面で融通が効きやすいのが中規模制作会社の特徴と言えるかもしれません。
タイミングによっては規模の大きなホームページに対応できない、納期に余裕が必要といったケースもありますが、最もバランスの取れたサービスが期待できるでしょう。制作費用のディスカウント、分割払いなどの交渉に応じてもらいやすいのも特徴です。
規模が小さい会社(従業員5名以下)
個人事業主や一人代表を含む小規模法人でビジネスを展開する制作会社は、人件費削減による制作費の抑制、営業担当と制作スタッフが同一であることによる良好なコミュニケーション、小回りが利くなどの特徴を持つ場合がほとんどです。
これらは大きなメリットであり、フリーランスの活用に抵抗感が薄れた現代では、積極的に利用していきたいという企業も増えてきています。
一方で、対応できるスタッフが少ないため、納期が長めになりがち、大規模プロジェクトへの対応が難しい、連絡が取りにくいなどのデメリットがあることも考えられます。成果物のクオリティやサポート面で不安を感じる方もいるかもしれません。
ホームページ制作会社の得意分野・業界・HPの種類
ホームページ制作会社の得意分野・業界
オールラウンダーとしてさまざまなホームページ制作を請負う制作会社もありますが、多くの場合は得意とする分野・業界があるものです。たとえば、デザイン・集客分野に強い、フォームやWebシステムなどの開発・技術分野に強い、美容業界、士業業界、製造業界に強いなどです。
こうしたホームページ制作会社の傾向は、実績を確認するのがベストです。ホームページに掲載されていないのであれば、実際に問い合わせてみるという方法もあります。制作実績を見れば、デザインだけでなく、どんな業界が得意なのか、どんなクライアントがいるかなどもわかります。
また、単にデザインを眺めるだけではなく、担当者に制作実績を詳しく質問してみるのも良いでしょう。どんな効果があったのか、どのようにこだわったのかなどをヒアリングすると、担当者のレベルを推し量れるだけでなく、その会社の強みや特徴も把握できます。
ホームページの種類
分野・業界だけでなく、ホームページ制作会社には得意なホームページの種類というものも存在します。9種類あるホームページを用途別に解説でも書いたように、ホームページには役割に応じた種類があり、すべてをカバーできる制作会社は多くはありません。自分たちが制作したいホームページを得意とする制作会社に依頼するのが重要です。
主流となる種類のホームページ制作が得意な会社を紹介した関連記事も参考にしてください。
ホームページの目的・目標、ターゲットやアピールポイントの明確化など、自社ニーズを明らかにしておくのは、制作会社の選び方を簡単にする意味でも重要なのがおわかりでしょう。
ホームページ制作会社自身のWebサイト
ホームページ制作会社の自社サイトをチェックするのも選び方の重要なポイントです。デザインのクオリティはどうなのか、自社の強みを的確に訴求できているか、定期的に更新されているか、スマホ対応していない・表示崩れなどの問題はないかなどチェック項目は意外に少なくありません。
集客やSEO対策に強みを持つのであれば、自社サイトが検索結果の1ページ目に表示されているのが自然です。オウンドメディアを得意とするなら、サイトの内容が定期的に更新されているかブログ・新着情報でしっかりとチェックしましょう。
見積書・提案書の内容
ホームページ制作を依頼する側の企業・店舗の方であれば、見積書・提案書が一番気になるのではないでしょうか?しかし、問い合わせをしただけで見積書を提出する、作業項目ごとに金額が示されていない見積書を提出する制作会社は避けた方が無難です。
なぜなら、正確な見積書は「顧客ニーズをしっかり把握してから」でないと作成できないはずだからです。
本来、見積書・提案書は、RFPをもとに打ち合わせをした制作会社からのみ受け取れるものだと考えましょう。RFPを満たした上で、どのような見積書・提案書を提出してくれるか?が制作会社の選び方のポイントです。
正確な見積書を貰いたい方はホームページ制作で正確な概算見積書を貰う5つのコツ を参考にしてください。
担当者との相性
制作会社の担当者とは、ホームページ公開まで長く付き合ってい行くことになります。担当者との相性がよくなければ、失敗の要因でもある「認識のズレ」を埋めていけないからです。
優秀な担当者は、ホームページ制作に関する疑問をわかりやすい言葉で説明してくれます。長く付き合って行くことを考えると、信頼できる優秀な担当者が在籍する制作会社を選ぶべきでしょう。
サポート体制
公開後のサポート体勢が充実しているかどうかも、制作会社を選ぶ際のポイントになります。ホームページは作成したら終わりではなく、むしろ作成後の運用の方が大切です。運用時の疑問やトラブルが発生しても、手厚くサポートしてくれる制作会社を選びましょう。
特に、スタッフ数の少ない小規模制作会社はサポート面が手薄になりがちです。トラブル発生時の具体的な対応方法、無償・有償の範囲、サポートメニューの種類などをしっかり確認しておく必要があります。
コンペを実施しても失敗のリスクはある
実施する条件にもよりますが、ホームページ制作会社を選定するためにコンペを実施するのは失敗のリスクがあることも認識しておくべきです。
RFPをもとに打ち合わせを行い、見積書と簡単な提案書を貰うくらいなら問題はありませんが、詳細な提案書を要求すると撤退する会社が出てくる、価格競争には加わらない会社が出てくるからです。優秀なホームページ制作会社ほど撤退しやすい傾向があるのも悩ましいところです。
たとえば制作予算が大きい、金額ではなく提案内容で選定するなど、制作会社がコンペに参加するメリットを感じられる内容でなければ、成功する可能性は低いといえるでしょう。
まとめ
本記事では、失敗しないためのホームページ制作会社の選び方を紹介してきました。しかし、どんなに優秀なホームページ制作会社でも、依頼側との認識のズレがあっては、期待したホームページを制作できません。
なによりも重要なことは、ホームページの目的・目標をはじめとした、自社ニーズ・要件を明確にしておくことです。事前準備さえしっかりとできていれば、自然とホームページ制作会社の選び方も理解できます。あとは多数の候補を見つけるだけです。
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静岡県出身。慶應義塾大学在学中の2017年に株式会社クラフタを創業。2019年にJ-STARの資本参画を経て21年にCyberKnot取締役就任。SEOを中心とするウェブマーケティングソリューションを提供し、日本化粧品検定等の講座等にも講師として幅広く活動中。
自社内のイメージの言語化がカギ
ホームページ制作では、自社と制作会社間のイメージのすり合わせが重要になります。特に、できるだけ自社でイメージを固めて、言語化しておくことを推奨します。目的・目標といった抽象的な事象だけでなく、コーポレートサイトやLPなどサイトとしての役割、SEOやECなどの持たせる機能、ページごとの役割や配置などのイメージ。ここまで言語化し、余すことなく制作会社へ伝えられるとよりスムーズに進むでしょう。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの制作会社に依頼したらいいかわからない
- 実績豊富な会社に依頼したい
- 名刺代わりにホームページがほしい
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のWeb制作会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
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