カフェの内装費用相場はいくら?費用を抑えるポイントを徹底解説!

住宅設備建材プランナー
監修者
最終更新日:2023年01月17日
カフェの内装費用相場はいくら?費用を抑えるポイントを徹底解説!
この記事で解決できるお悩み
  • カフェの内装費用の相場はどのくらい?
  • カフェの内装費用を抑えるためのポイントは?
  • 費用を抑えても成功するカフェの内装とは?

これからカフェを開業しようと考えている方であれば、「内装にかかる費用はどのくらいなの?」「予算はあるけどこだわるところにはこだわりたい!」と考えていることでしょう。

カフェを開業する際、内装費用の相場は1坪あたり20万円〜です。この記事では、カフェの内装費用の相場やコストを抑える方法についてご紹介します。

低コストでも成功できるカフェの内装ポイントについても解説するので、カフェの経営を目指している方はぜひ参考にしてください。

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カフェの内装費用は1坪あたり20万円〜65万円

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カフェの内装費用相場は、1坪あたり20万円から65万円前後です。10坪程度の広さのカフェをオープンしようとすると、200万円から650万円程度の予算が必要となります。カフェの内装工事は準備金がかなりの部分を占め、およそ40%から50%ほどになるのが一般的です。

カフェの内装費用にかなりの幅があるのは、物件の状態やカフェのコンセプトに大きく影響されるため。もともとカフェだった物件を利用する場合にはコストを抑えられます。細かいディテールにこだわりたいのであれば、内装費用は高額になるでしょう。

カフェの内装費用を左右する2つのポイント

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カフェの内装費用を大きく左右するポイントは以下の2つです。

  • 物件の種類
  • カフェのコンセプト

それぞれの要素が内装費用にどんな影響を与えるのか知っておかなければなりません。

物件の種類

物件の種類によって、カフェの内装費用は大きく変動します。カフェとして利用できる物件ごとの内装費用は以下のとおりです。

  1坪あたりの内装費用
居抜き物件 20〜40万円
スケルトン物件 30〜50万円
新築物件 50〜65万円

居抜き物件は、もともとカフェや飲食店だった物件で、水回りやガス工事が少なくて済むため内装費用があまりかかりません。内装がないスケルトン物件やまだ手付かずの新築物件では内装費用が高くなる傾向があります。

面積が狭いほど坪単価は上がる

カフェの面積が狭いと内装工事の坪単価は上がります。お店が狭くなると、水回りやガス配管で特別な工事が必要になるためです。

カフェのコンセプト

カフェはコンセプトによって、壁や床、天井の素材や塗装、内装が変わるため、費用にも大きな影響をもたらします。

まずは、どんなコンセプトでカフェを作るのか、イメージを膨らませておくことが大切です。コンセプトを実現するためにどのような内装工事や家具が必要なのか、事前に把握しておきましょう。コンセプトによって以下のような工事が必要になります。

シンプルなカフェ 真っ白な壁に飾りのないテーブル・椅子などを配置して、無駄のないデザインに。塗り壁の左官工事が得意な内装業者が必要。
和モダンなカフェ 壁紙や小物などに和のテイストを取り入れた、落ち着いた雰囲気のカフェ。土壁や漆喰壁を得意とする内装業者が必要。
ポップなカフェ 原色を使い、家具や照明も親しみやすく明るい雰囲気のものを合わせる。色使いや塗料の選択が得意な業者が必要。
ヨーロッパテイストのカフェ ヨーロッパ風を意識したカフェ。大きなガラス材を使って非日常な空間を演出。ガラス工事や金物工事が得意な業者が必要。

10坪のスケルトン物件をカフェにする内装費用の内訳

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10坪のスケルトン物件をカフェにする際の内装費用の相場は、300万円から500万円前後です。具体的な内訳は以下のようになります。

  工事内容 費用
設計・施工管理 デザインや設計 25万円〜
解体工事 既存の内装の解体 10万円〜30万円
間仕切り壁 トイレや厨房の壁 10万円〜20万円
塗装工事 天井や壁の塗装 20万円〜40万円
左官工事 壁の薄塗り 15万円〜
造作工事 カウンターや棚の作製 50万円〜100万円
トイレ 便器やドアの設置 20万円〜
電気・水道・ガス工事 配線や配管 70万円〜
空調・換気工事 空調・換気設備の設置 40万円〜60万円
防災工事 誘導灯や消化器の設置 20万円〜

スケルトン物件ではなく、居抜き物件を利用する場合には電気・水道・ガス工事やトイレの設置などの工事は不要になるかもしれません。壁の材質や塗料にこだわると、内装費用が通常よりも高額になります。

カフェの内装費用の見積もりポイント4つ

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カフェの内装費用を検討する際には、内装業者に見積もりを出してもらいます。内装費用の見積もりを取る際のポイントは以下の4つです。

  1. 予算を決めておく
  2. 自分の要望はすべて伝える
  3. DIYできる部分は削る
  4. 業者によって差が出る部分を理解しておく

1. 予算を決めておく

カフェの内装費用の見積もりを取る際に重要なのは、最初に予算を決めておくことです。内装にこだわりたいところがたくさんあっても、準備資金に余裕をもって上限を決めておきます。たとえば、準備資金として800万円用意しているのであれば、40%の320万円を上限にするといいかもしれません。

予算を決めておくと、業者に言われるがままさまざまな工事をしなくて済むのが大きなメリット。カフェの準備は内装工事だけではないので、予算の範囲内でどれだけこだわりを実現できるかに注力すべきです。

2. 自分の要望はすべて伝える

見積もりを取る際は、自分の要望をすべて伝えることも重要なポイント。見積もりが出てから、やっぱりあれもこれも追加したいという形では正確な見積もりが出せません。自分がどんな内装のカフェにしたいのかすべて伝え、予算の上限を提示します。

内装業者は、顧客の要望と予算を見て、どこまで実現可能か考えてくれるでしょう。予算を提示してから希望を伝えるのではなく、要望を伝えてから予算の上限を知らせることで、内装業者側が知恵を絞ってくれるはずです。

3. DIYできる部分は削る

カフェの内装費用の見積もりを取る場合、自分でDIYできる部分は削りましょう。内装業者に工事を依頼しなくても、自分で工夫すれば工事できる部分があるかもしれません。

とくに家具の購入や搬入、各業者の手配などの作業は自分で行える部分です。こうした工程が見積もりに含まれているのであれば、削ってもらい再度見積もりを出してもらうのがいいでしょう。

4. 業者によって差が出る部分を理解しておく

カフェの内装費用の見積もりを取ると、業者によって大きく差が出る部分があります。材料費や道具の使用料などはどの業者でもほとんど同じですが、以下のような費用は業者によって変わるでしょう。

  • 施工費
  • 交通費
  • 資材搬入費
  • 廃材処分費
  • 諸経費

それぞれの費用が適正なのか、他の業者と比べて高すぎないかチェックし、信頼できる業者を見極めなければなりません。

カフェの内装費用は売上で回収する

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カフェの内装費用は1坪あたり20万円から65万円と高額なので、一体いつ回収できるのだろうかと不安に思う方もいます。覚えておくべきなのは、カフェの内装費用は開店後の売上から回収していかなければならない点です。

毎月の営業利益を「営業利益 = 売上 – 費用」で計算します。開店前に売上高はわからないので、周辺にある同程度の規模のカフェの客単価と客数で予想しなければなりません。営業利益が計算できれば、内装費用を毎月そこから回収して収支のバランスを見極められるでしょう。

カフェの内装費用を抑える5つのポイント

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カフェの内装費用を少しでも抑えたいのであれば、以下の5つのポイントを意識するといいでしょう。

  1. 居抜き物件を利用する
  2. こだわりと妥協を明確にする
  3. デザインと施工を一括で依頼する
  4. 相見積もりを取る
  5. 中古の厨房機器を利用する

1. 居抜き物件を利用する

カフェの内装費用を抑えるために有効な方法の1つが、居抜き物件を利用することです。居抜き物件を利用すれば、間取りや内装、設備をそのまま利用できるため、工事の量をかなり減らせます。

居抜き物件を探す場合には、以前もカフェとして使われていた物件を見つけるのがポイント。前のテナントが居酒屋やレストランであれば、コンセプトに合わせるために大規模な工事が必要になってしまい、逆に費用が高額になるかもしれません。どの部分に内装工事が必要になるのか確認することが重要です。

居抜き物件では設備の劣化具合に注意

使えない設備があると、廃棄処分し新たな設備を導入する費用が必要です。天井・床・壁などの内装や家具の劣化も確認し、余計な費用がかからないようにしましょう。

2. こだわりと妥協を明確にする

カフェのコンセプトや雰囲気に合わせて、こだわりと妥協を明確にすることで内装費用を抑えられます。デザインや雰囲気へのこだわりが強すぎると資金が足りなくなってしまうでしょう。絶対にこだわりたい部分と妥協できる部分を決めておくと費用を予算内に納めやすくなります。

たとえば、以下のようなこだわりと妥協が考えられるでしょう。

  • 内装のデザインにこだわるが、広さは妥協できる
  • 品質のいい家具にこだわるが、デザインは妥協できる
  • 高級な壁紙や床材にこだわるが、居抜き物件で妥協できる

3. デザインと施工を一括で依頼する

カフェの内装費用を抑える別のポイントは、デザインと施工を一括で依頼することです。内装業者の中には施工はできるものの、デザインは専門外という会社があります。デザインと施工を別々の会社に依頼すると、費用がかさんでしまうのです。

デザインと施工を一括で依頼できる内装業者を見つけられれば、全体の料金が安くなるのが一般的。打ち合わせも1社だけと行えばいいので、時間の節約にもなります。

4. 相見積もりを取る

カフェの内装費用を抑えるためには、相見積もりを取ることも重要。相見積もりとは、複数の内装業者から見積もりを取って比較することです。相見積もりによって、内装費用の相場を知り、どの内装業者が安い見積もりを提示しているかがわかります。

ただし、見積もり額が安ければいいわけではありません。見積もりの内容を精査し、使用する材料や施工費用が詳細に記載されている業者に依頼するのがベストです。

5. 中古の厨房機器を利用する

中古の厨房機器を使用することで、カフェの内装費用を抑えることが可能です。厨房機器は必ずしも新しいものでなくてもいいので、安い中古を購入して経費を抑えましょう。

ただし、中古の厨房機器を購入する際には状態や保証期間に注意が必要。使用頻度の高い厨房機器が使えない状態だったりすぐに壊れてしまったりすると、費用がかさみます。保証期間や設置サービスの有無を確認して購入することが重要です。

内装工事以外で必要なカフェの初期費用

カフェをオープンする前には、内装工事以外にも多くの初期費用が必要になります。内装費用以外に予想される費用は以下のとおりです。

  概要 費用
敷金/礼金・前家賃 物件の取得にかかる費用 合計で賃料の6〜12ヶ月分程度
厨房設備費用 冷蔵庫やエスプレッソマシンなどの厨房設備にかかる費用 10坪で120万円程度
備品・消耗品費用 食器、家具、レジ、ボードなどの備品・消耗品にかかる費用 10坪で50万円程度
広告宣伝費用 集客のためのチラシやDMにかかる費用 20万円程度
運転資金 経営が軌道に乗るまでカフェを営業し続けるための費用 賃料の10〜18ヶ月分程度

予想される初期費用の合計を準備資金として用意する必要があります。貯蓄や融資を利用して、十分な準備資金を用意しましょう。

カフェの内装費用まとめ

カフェの内装費用相場は、1坪あたり20万円から65万円前後です。カフェの物件の種類やコンセプトによって内装費用は大きく変動します。居抜き物件を選ぶ、相見積もりを取る、できるだけ工事の範囲を絞るなどの方法で、こだわりを実現しつつ少しでも安く内装工事ができるようにしましょう。

比較ビズは、カフェの内装に強い建設・建築会社を比較しながら選べるWebサイトです。無料で利用可能、2分ほど必要な情報を入力するだけで、簡単に全国各地の建設・建築会社を比較できます。これからカフェの内装工事を依頼したいと考えている方は、ぜひ一度比較ビズを利用してみてください。

監修者のコメント
住宅設備建材プランナー
山崎 正人

総合住宅設備建材メーカーでの24年の営業経験、2000棟以上の現場に携わった経験を生かして、MY SQUAREを設立。住宅設備建材プランナーという新しい切り口で、家づくり・リフォームに関わるすべての人へ、最適な提案を行う。法人企業へ、住宅設備関連のコンサルティングやアドバイザリー業務、個人の方へは家づくり、リフォーム相談、住宅設備(浴室、キッチンなど)の選び方などのサポートも行う。

カフェの内装工事は、お店のイメージを具体的にするために事前にいろいろと調べてから業者選びをするとよいでしょう。

情報収集の手段としては、インスタグラムやピンタレストなどのSNS画像(施工例)で、好みのテイストやイメージに近い空間、インテリアの画像を集めてみる。またオシャレなカフェが多い街(表参道や銀座など)で調査をしたり、店舗系のインテリア雑誌などで施工例を見る。などの方法があります。

また業者選びも価格に大きな影響を与えますので、相見積りをすることをおすすめします。店舗系が得意な内装業者と住宅系が得意な内装業者では、価格の違いだけでなく扱い商材なども異なるので、やはり店舗の実績が多い業者を選ぶと良いでしょう。

予算については、こだわる箇所、妥協する箇所のメリハリをつけると良いでしょう。極端に安く仕上げることができても、質感や素材がお店のイメージや客数に悪影響を及ぼすこともあるので、自社の強みやセールスポイントが明確になる内装工事をしてみてはいかがでしょうか。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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