リース料の会計上の扱いや目安とリースとレンタルの違いを徹底解説
- リースのメリットを知りたい
- リース料について知りたい
- レンタルと比較したい
「リースにしたいが、費用の相場がわからない」「リースとレンタルの違いがわからない」と悩んでいる方、必見です。
リースとレンタルはどちらも貸し出しという意味ですが、契約期間や費用の面で明確な違いがあります。この記事では、リースとレンタルの違いとメリット・デメリット、契約期間や費用について解説します。
一括購入とローンによる購入の違いとメリット・デメリットについても紹介するため、ローン購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
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リースとは?
そもそも「リースとは?」ですが、リースをしてくれる業者が利用者が望むモノを購入して、それを長期間に渡って賃貸するする取引のことです。端的に言えば、モノの購入を代行してくれて、それを貸してくれるサービスと理解すればよいかと思います。
レンタルとは違って「モノがない」「他の人がレンタル中だから借りることができない」などの問題は発生しないわけです。リースとレンタルの違いについては、後で紹介する「リース契約とレンタル契約の違い」を参考にしてください。
リースできるまでの道のり
リース契約をするためにリース業者と契約を結び、モノを納めてもらうことになります。それまでの手順を簡単に紹介します。
リース業者によって、細かい手順は異なるため、あくまでもイメージ感を掴むための大まかな手順となっているため、留意して読み進めてもらえると幸いです。
- 手順1. リース業者を探す
大手リース業者から個人で営んでいるリース業者まで千差万別の業者が存在します。自身にあった業者を選定することが非常に重要です(※業者によって得意分野・不得意分野が異なるため、多くの業者を比較していくことを強くおすすめします)。
- 手順2. リースしたいモノを伝える
利用者側が、リースして欲しいものを伝えます。この際、可能な限り細かい条件を提示することで、リース業者と意思疎通が図ることができ、望むモノが手元にきやすくなります。
- 手順3. リースするモノの見積もりを確認する
リースしたいモノを伝えると、リース業者が要望のモノを探してくれます。探したモノの購入費用の見積もりが提示されるため確認します。
- 手順4. リース期間を決める
リースするモノが決まると、続いては「どれくらいの期間をリースするのか?」を決めます。基本的には年単位の長期間です。また、満了を迎えても改めてリース契約を結ぶことで期間を延長することも可能です。
- 手順5. リース費用の見積もりを確認する
リースするモノと期間が決まると、最終的なリース料の見積もりが業者から提示されます。価格交渉を行うなどして、細部に渡って検討を進めリース料を決めます。
- 手順6. リース申込み&財務諸表の提出
見積もり金額に問題がなければリースの申込みを行います。この際、リース業者側が「この会社にリースしても問題ないか?」の審査を実施するため、財務諸表などを提出します(※リース業者によって提出する資料は異なります)。
- 手順7. 審査(リース業者)
リース申込み時に得た情報を元に、リース業者が審査を実施します(※審査基準は業者によって異なり、かつ審査内容について開示されません)。
- 手順8. リース契約
審査を無事通過したら、実際にリース契約を締結します。このとき、登記簿謄本と印鑑証明書の提出が求められます。
- 手順9. リースするモノの納品
リース業者がリースするモノをメーカから購入し、利用者へ納品を行います。直接、メーカから納品されることが多いので、リース業者が「どこから購入したのか?」を確認しておきましょう。
- 手順10. リース開始
モノが納入された後、検収をあげます。これと同時に借受証を発行しリース業者に提出、くわえて1回目のリース料を支払って、実際にリースが開始されます。
- 手順11. リース終了
契約したリース期間を満了するとリース終了となります。その後も、リースを希望する場合は、改めてリース料を決定し再契約する必要です。なお、再契約時はモノの支払いが完了しているため、リース料は安くなります。
リース料とは?
リース料とは当然、リースした際に業者へ支払う費用のことを指します。重要な部分であることは間違いないため、しっかりと理解しておきたい部分です。リース料も含め「多くの人が、どうして自分自身で購入せずにリースを選択するのか?」という部分が見えてきます。
ともあれ、次の章で説明する「会計上のリース料の扱い」を始め、本記事をすべて一読すれば、理解が進むかと思います。
会計上のリース料の扱い
まず、リース契約には種類があることを理解しましょう。それが以下です。
- ファイナンス・リース契約(所有権移転リース取引)
- ファイナンス・リース契約(所有権移転外リース取引)
- オペレーティング・リース契約
ファイナンス・リース契約とは、利用者が選んだモノをリース業者が代行して購入し、それを貸与する契約(取引)のことを言います。
このファイナンス・リース契約には大きく2つの種類があります。所有権移転リース取引と所有権移転外リース取引です。
前者は、リース契約満了後に、リースしたモノの所有権が利用者へ「移転」します。後者は、もうお察しかと思いますが…所有権は移転せずにリース業者のままの状態です。
オペレーティング・リース契約とは、リース契約が満了を迎えたときに、そのモノが中古市場で、まだ価値があると見込まれるときのみ貸与できる契約です。
これを踏まえ、会計上のリース料の扱いは以下となるため参考にしてみてください。
- ファイナンス・リース契約(所有権移転リース取引)…売買取引
- ファイナンス・リース契約(所有権移転外リース取引)…売買取引
- オペレーティング・リース契約…賃貸仮取引
リース期間が長くなると安くなる
リース契約は、モノによっては1ヶ月単位でリースが可能です。ただし、リース料が高くなってしまうデメリットが発生することは留意しておきましょう(逆にリース期間が長くなればなるほど安くなります)。
例えば「10万円」のモノをリースしたとしましょう。この場合、1ヶ月で分割するか、36ヶ月(3年間)で分割するかを比較してみてください。言うまでもなく後者の方が分割する期間が長くなるため、安くなるのは当然です。
また、リース満了後、再リース契約を結んだときは「モノ」の費用が発生しないため、さらに安いリース料で契約することが可能です。
ただし、最初のリース契約の内容によっては、再リースではなく…モノの引取だったり、レンタル契約へ移行したり、さまざまなパターンがあります。以下に、契約の種類と、リース満了後の対応の一例を紹介するため、参考にしてください。
- ファイナンス・リース契約(所有権移転リース取引)
利用者側の所有物になるため、再リース契約を締結することはできません。
- ファイナンス・リース契約(所有権移転外リース取引)
リース業者側が所有権を保有しているため、再リース契約を締結することが可能です。
- オペレーティング・リース契約
ケース・バイ・ケースです。基本的には返却レンタル契約へ移行するケースや、再リース契約、さらには利用者側が買取することも可能です。
リース契約とレンタル契約の違い
リースを利用しようとした場合、よくレンタルと比較されます。ということで、そもそもリース契約とレンタル契約は何が違うのか?を以下の表にまとめます。
リース | レンタル | |
---|---|---|
契約期間 | 中期・長期 | 短期 |
対象商品 | 利用者が要望したモノ | レンタル会社が保有しているものから選ぶ |
中途解約 | 原則できない | できる |
所有権 | リース業者 | レンタル業者 |
保守義務 | ユーザ | レンタル業者 |
修繕義務 | ユーザ | レンタル業者 |
料金 | モノの価格×リース料率 | レンタル業者指定の金額 |
契約満了後 | 返却 or 再リース or 引取 | 返却 or 再レンタル |
新品が使えるか? | 使える | 運が良ければ使える |
要求に応えてくれるか? | 応えてくれる | 可能な限り応えてくれる |
長く使えるか? | 使える | 基本的には使えない |
費用の平準化は可能か? | 可能 | 可能 |
リース契約のメリットとデメリット
リース契約時のメリットとデメリットについて、以下に記載します。
リース契約のメリット
メリットは大まかに言うと、費用面でのメリットが大きいことが挙げられます。
設備導入時のコストを低減できる
設備を導入する際、多額の初期費用(設備購入費用)を用意する必要ありません。それもそのはずで、モノを購入するわけではなく、あくまでもリースしてもらうだけです。つまるところ…リース料を支払うだけです。
また、最新の設備を導入しやすいというメリットも生まれます。最新技術を搭載するような、サイクルの短い製品の場合、特に重宝されるメリットと言えるでしょう。
最新の設備が発売される度に、購入をしていたら、費用を湯水のように使うことなってしまいます。しかし、リースの場合は、契約が満了になった時点で、次の最新の設備に乗り換えが可能です。つまり、設備を購入することなく、最新モデルを利用できる大きなメリットがあります。
審査は融資よりも相対的に通りやすい
莫大な購入費用が必要な場合、基本的には銀行に融資をしてもらうなど、お金を借り入れて購入するケースが多いです。そして、その際に実施される「お金を貸しても問題はないか?」の融資に関する審査は非常に厳しいことは周知の事実です。
しかし、リース契約の場合は、ここまでの厳しい審査はなく、相対的に見て通りやすい傾向にあります(※審査が甘いという意味ではありません)。
これは、お金を貸すわけではなく、あくまでも「モノ」を貸すという理由からです。やはり、現物があるため、支払いができなくなっても、モノはリース業者へ戻ってくるため、リスクが融資よりも小さいです。このような背景があり、審査が通りやすいというメリットを持っています。
管理が楽にできるためコスト低減ができる
リースにすることで、資産計上や償却事務、さらには固定資産税の申告や納付、損害保険の手続きなど、さまざまな事務作業が省略できます。つまりは、事務負担が軽くなり、これにかかる人件費を低減することが可能です。
これにくわえて、コスト把握が容易になるメリットも含まれています。リース料は、基本的には月額均等のため、経費負担額が明確になっている状態です。したがって、原価管理などのコスト把握が非常に簡単になり、ここでも事務作業にかかえる人件費を低減が可能になります。
コンサルティング的な依頼も可能
リース業者は、モノを用意するプロです。したがって、利用者側が、どのようなモノを探しているのか?を伝えるだけで用意してくれます。
例えば、パソコンに疎い場合、どのようなことをしたいのか?を伝えるだけで、それに見合ったスペックのパソコンを提案し、そして用意してくれるわけです。
このように、利用者側が詳しくなくとも、コンサルティング的な役割も担った上で、要求に応えたモノを用意してくれます。
リース契約のデメリット
続いては、デメリットの紹介ですが、見る視点を変えることで、実はメリットであるという内容でもあります。混乱を招くような言い回しで申し訳ないですが、デメリットといいつうもメリットの側面も持っているということを念頭に一読してみてください。
リース料の金額が高い
最終的な支払い総額が高くなることがあります。リース料の中には、リース業者の手数料を始め、保険料だったり、金利、そして固定資産税など、さまざまな諸費用が盛り込み済みです。
その結果、契約満了を迎えたとき、購入した場合の支払い総額と比較をすると、リースした場合の方が高くなってしまうケースがあるわけです。
ただし、先のメリットで紹介した、人件費の低減することが可能なため、間接的な費用も含んで、総合的に判断をすると、リースの方が費用が安くなるケースもあります。
自分自身のモノになるわけではない
リース契約時に、所有権移転ファイナンス・リース契約を締結していない限り、自分自身のモノになるわけではありません。したがって、一生モノとして会社として長く使うのであれば、リースではなく、購入、または所有権移転ファイナンス・リース契約を締結しておく必要があります。
当然、この場合は、リース料が少し割高になる可能性があるため留意しておかなければなりません。
ただし、逆に言えば、自分自身のモノにならないことがメリットでもあります。言ってしまえば、リースというサービスは使いようであり、一時だけ使用したい、リース満了になるたびに最新製品のモノを使いたいなど、状況に応じた使い方をすれば、まったくのデメリットではないわけです。
レンタル契約のメリットとデメリット
続いては、リースとよく似たサービスと言われますが、似て非なるもの「レンタル」についてのメリットとデメリットを紹介していきます。
レンタル契約のメリット
レンタルのメリットを一言でいうと「手軽である」です。リースのような審査もなく、思いついたときにモノを手配できる手軽さです。
短期で比較的自由にレンタルできる
レンタル業者が所有しているモノであれば、比較的自由に手軽にレンタルできることが最大のメリットです。
例えば、急な工事案件が入って、急遽、計測器が必要となったという場合でも、モノさえレンタル業者が持っていれば、直ぐにレンタルできます。しかも、1日単位で契約できるケースも多いです。
逆に、1ヶ月レンタル契約をしたとしても、半月で不要になったというケースがあったとしましょう。この場合、途中解約することも可能となっています。リース契約の場合は、途中解約はできないため、ここにも大きな違いがあります。
さらに、フットワークが軽いため、結構な無理をお願いをしても、レンタル業者によっては、何でも屋レベルで何とかしてくれることも、レンタル契約の魅力です。
事務処理が楽なため負担軽減につながる
レンタル契約で支払った費用は、基本的に経費で落とすことができます。したがって、購入したときに発生するような事務作業をすべて省略できることにつながるわけです。
具体的には、償却経理事務だったり、固定資産税の申告および納付、さらには損害保険の加入などです。いずれも、非常に面倒な事務作業になるため、これが省略可能なことは、かなりのメリットといえるでしょう。
レンタル契約のデメリット
メリットを見ると「レンタルはいいことばかり」と思ってしまいますが、当然、デメリットもあるため、これを踏まえて総合的に判断していく必要があります。
リース料よりも割高になる
リース料も費用が高くなってしまう傾向がありますが、レンタルはそれ以上に高くなる傾向が強いです。これは当然のことで、レンタル業者は、モノをレンタルすることで利益を生み出しているため、利益分を上乗せした料金設定となっています。
しかも、レンタル業者がモノを購入するため、購入費用も早く償却して利益に転換していきたい思惑も。さらに、レンタルする場合、当然、契約やモノを送るなど、さまざまな手続きが必要となり、そこには人件費も発生します。
平たく言えば「原価が高い」ため、さらにそこから利益分を上乗せすれば、リース料よりも高くなるのは必然の流れといえるでしょう。
あるものしかレンタルできない
愛知県のとあるレンタル業者は「何でも貸します」がセールスポイントです。このような特殊な業者以外は、基本的には業者自身が用意できるモノしかレンタルできないです。
つまり、レンタルしたいものが特殊であれば特殊なほど、モノがないためレンタルできないケースもでてきます。さらに、人気があるモノは、品薄状態になりやすく、レンタルしたくともできないことも多々あります。
このように、必要と思ったときにレンタルできるかは、まさに神のみぞ知るといったところです。もちろん、計画的にレンタルをする場合、予約可能としている業者がほとんどです。そのため、上手に予約サービスを活用していくことがポイントとなってきます。
古ぼけており使用感があるケースがある
計測器を始め、現場で使用するようなモノであれば、使用感があっても何ら問題はありません。しかし、見た目のキレイさを重要視するケースもあります。そのとき、どうしても使用感が出てしまうこともあるので、注意が必要です。
また、さまざまな人が利用していることもあり、モノ自体にクセがついてしまっていることもあります。例えば、バイオリンをレンタルしたとしましょう。そもそもバイオリンという楽器は、非常にデリケートであり、所有者が長年かけて自分色に染めていくことで、美しい音色を奏でることを可能にします。
しかし、さまざまな人が使っているわけですから、自分色に染めることができず変なクセが付いた使用感のあるバイオリンが出来上がった状態に。結果、美しい音色を奏でることができずに、消化不良な演奏になる危険性があるというわけです。
リース契約とレンタル契約の使い分け
リース契約するべきか?レンタル契約をするべきか?と迷うことも多々あるため、使い分けの一例を以下に紹介します。
《リース契約をした方がよいとき》
- 最終的には所有権を自身に移したいとき
- 最新のモノを定期的に入れ替えたいとき
- 大量にモノが必要になったとき
- 設備投資の融資を受けることが難しそうなとき
- 金利変動のリスクを回避したいとき
- 子会社への貸与も視野に入れているとき
《レンタル契約をした方がよいとき》
- 急にモノが必要になったとき
- 超短期で一時的にモノが必要になったとき
- メンテナンスが面倒なモノを利用するとき
- お試しで使ってみたいとき
- リースまたは購入までのつなぎとしてモノを使いたいとき
- 過酷な環境での使用が予想されモノが壊れてしまう可能性があるとき
- 先が見えず途中解約をしたいとき
代表的なリースの使い方と目安のリース料
見出しに記載していますが、ここでは以下の2点について、お話をしていくので、参考にしてみてください。
- どういったリースの使い方をしているのか
- リースしたときの料金はいくらぐらいなのか
リース料については、あくまでも目安であり、紹介している内容も一例です。あくまでも超概算でもよいので予算感を掴みたい程度の参考情報として扱ってください。
パソコン
パソコンリースの使い方
- 大量に長期間パソコンを使用する
会社規模が大きく大量のパソコンが必要なとき、購入するだけでも多くの人件費(作業工数)が発生します。これを避けるため、リース業者に依頼することで人件費を低減し効率的に大量のパソコンを導入する目的です。
- 同型パソコン一式でそろえたい
職場の景観を統一するために同型パソコンでそろえたいときに活用します。実は、まったく同じモノをそろえることが意外と難しい現状があります(販売メーカの在庫数に限りがあって必要数そろえることができないなど)。リース業者は、いくつもの販売メーカとパイプを持っているため、そろえてもらうわけです。
- 古いパソコンで探すことができない
古いパソコン(古いOSなど)が必要となり、探したものの…まったく見つからないときに活用するケースです。開発業務を行っている企業で、古いパソコンでも作ったソフトが問題なく動作するか?の検証をする際に必要になるときがあります。探し当てることは、意外と難しいため、リース業者に依頼して用意してもらう活用法です。
- パソコンに詳しくないため代行してほしい
目的は明確だけど、それに見合ったパソコンがどれか分からないときに活用するケースです。パソコンリース業者は、いわばその道のプロなので、利用者の要望を聞いてモノを納品することが仕事です。
パソコンリースのリース料
- 2,000円〜…3年の契約で周辺機器なし(パソコン本体のみ)
- 3,000円〜…3年の契約で最新スペックのパソコン(デスクトップ・ノート・タブレット)
- 5,000円〜…2年の契約で最新スペックのパソコン(デスクトップ・ノート・タブレット)
- 10,000円〜…1年の契約で最新スペックのパソコン(デスクトップ・ノート・タブレット)
計測器
計測器リースの使い方
- 特殊すぎて使用後の使い道がない
特殊な計測器を数年程度だけ使用したい場合に非常に重宝します。年単位のレンタルの場合、費用が高くなってしまうことも考えられるため、リース契約をした方が得になるケースが多いです。また、リース満了後、特殊すぎて使い道がなくなったとしても、リース業者が引き取ってくれるため、後処理も楽になるわけです。
- 要望に沿った計測器を探してもらう
必要となる計測器の要望をリース業者に伝え購入を代行してもらうイメージで活用するケースもあります。計測器というジャンルは、100点満点で目的に合致するモノを見つけ出すことが難しいことがあります(要求が非常に細かく見合った計測器が見つかることは稀)。そのため、探し出すことに時間を取られてしまうことも、あるある話です。そこを探し出すプロであるリース業者に委託する活用法です。
- 高価な計測器を使用するとき
数百万単位の計測器を利用したいときで、かつ購入が難しい場合に利用することも多くあるケースです。リース契約のメリットである「リース料だけを支払えばよい」ため、高価な計測器でも問題なく利用できるようになります。
計測器リースのリース料
- 1,000円〜…ネットワーク・アナライザ、IP負荷試験器、ROM Writer
- 5,000円〜…高周波電力計、伝送/交換装置用測定器
- 10,000円〜…高機能オシロスコープ、プロトコル・アナライザ
- 30,000円〜…無線/移動体測定器、信号発生器
自動車(カーリース)
自動車リースの使い方
- 高級車を定期的に乗り換えたい
社長用の自動車を始め高級車を短期間で乗り換えていきたい場合に活用されることもあります。企業規模が大きくなると、やはり「良い車に乗り続ける」ことも1つの重要なポイントになります。そのため、数年単位で乗り換えることも多いためリースとの相性がよいわけです。
- 単純に初期費用を低減したい
一度に複数の自動車を購入する場合など、初期費用がかかってしまう際に少しでも低減するためにリースを活用するケースです。リースのメリットでもあるため、理にかなった利用方法と言えるでしょう。
- ディーラーとのやりとりを省略したい
自動車を購入する場合、ディーラーとのやりとりが意外と面倒な作業になります。この人件費を低減するために、目的の自動車をリース業者に伝え用意してもらうわけです。求めるモノの内容が細ければ細かいほど、本領を発揮してくれます。
自動車リースのリース料
- 7,000円〜…3年〜9年の契約で中古車も含む。月間走行距離「500km〜2,500km」。
- 10,000円〜…3年〜7年の契約。月間走行距離「500km〜2,500km」。
- 17,000円〜…3年〜7年の契約。月間走行距離は2,500km以上も可能なケースも。
- 20,000円〜…3年〜の契約で高級車専門。月間走行距離は要相談。
医療機器
医療機器リースの使い方
- 数年だけ利用したい
その時代に沿った医療機器を導入するため、数年だけ利用して入れ替えていきたいケースです。また、医師の入れ替わりとともに扱える機器、扱い易い機器に入れ替えていく場合にもリースは相性がよく、このような利用の仕方をする病院も意外と多いです。
- 定期的に最新化したい
医療機器は日進月歩の勢いで機器の機能が大きく向上していきます。したがって、この時代の流れについていくため、定期的に最新化をすることを目的にリース契約をすることも非常に多いです。
- 初期費用を低減したい
言葉通りのため、割愛します。医療機器はいずれも高価になりやすい傾向にあるため、リースとは非常に相性がよいことは言うまでもありません。
医療機器リースのリース料
- 185,000円…1千万円の機器費用で5年契約(例:移動型デジタル式汎用X線診断装置)
- 555,000円…3千万円の機器費用で5年契約(例:未包装用高圧蒸気滅菌器)
- 925,000円…5千万円の機器費用で5年契約(例:成人用人工呼吸器)
- 1,850,000円…1億円の機器費用で5年契約(例:据置型デジタル式汎用X線診断装置)
まとめ
一言でリース料といっても、会計上の処理の方法を始め、どのような相場なのか?など、さまざまな側面を持っていることが分かりました。いずれも重要なことなので、リース料について、もっと深く理解して上手に活用をしたいサービスであることは間違いありません。
非常に多くのメリットを有しているサービスのため、上手に活用できたとき、費用面や設備面、財施面など、多角的に大きなメリットをもたらせてくれるはず。ここで紹介した内容は、あくまでもリース料についての触りの部分、さらには簡単なレンタル契約との比較をしただけです。
繰り返しになりますが、非常に奥深いサービスのため、これをきっかけに、さらに理解を深めていただければ幸いです。リース業者を選ぶという作業1つをとっても、さまざまな比較などもしていくため、さまざまな比較サービスやコンサルサービスなどを活用すると、より効率的なリース料の節約ができるかと思います。
東京都千代田区出身。オフィス機器販売店を5年間経て株式会社ビジネスクロースを設立、代表取締役就任。累計1,000社以上の中小企業のオフィス機器周りをサポートし、コスト削減を実現。現在は、外資系企業、上場企業のオフィス機器も担当。オフィス機器の他に、営業コンサルティング、営業研修など幅広い分野で活動中。
リース契約の場合はリース会社の審査の時間や代表者の連帯保証が求められる場合が多いため納品までに時間が必要です。 販売店によってリース料やレンタルの料金が異なりますが、一般的にはレンタル料金が割高です。ですが、長期利用する場合はリース料金の方がお安くなるケースがあります。
目安として5年〜7年利用する場合はリース契約を選ぶとコストメリットがあります。一度リースもレンタルも比較をして検討した方がいいでしょう。
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上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数のオフィス用品・機器・回線会社に一括で問い合わせができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。問い合わせしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。