フォローアップ研修の費用相場はいくら?研修サービス会社の選び方を解説

株式会社ワイズエフェクト
監修者
株式会社ワイズエフェクト 代表取締役 余語まりあ
最終更新日:2023年04月14日
フォローアップ研修の費用相場はいくら?研修サービス会社の選び方を解説
この記事で解決できるお悩み
  • フォローアップ研修の費用・料金相場とは?
  • フォローアップ研修会社の選び方は?
  • フォローアップ研修の目的とは?

「フォローアップ研修を検討しているが、費用を知りたい」企業担当者でそのような悩みを抱えていませんか?

フォローアップ研修の費用は、研修サービス会社の規模、参加者の人数、講師、内容などで異なりますが、10万円〜100万円くらいが費用相場です。

この記事では、フォローアップ研修を検討している担当者向けに、フォローアップ研修の費用相場、研修サービス会社の選び方を解説しています。この記事を読み終わった頃には、フォローアップ研修の費用で悩むことはなくなるでしょう。

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フォローアップ研修とは?

フォローアップとは「効果測定」という意味です。研修終了後、実施された社内研修が現場でどのように生かされているかを確認するために、「フォローアップ研修」を行います。多くの場合、新入社員を対象にして行われますが、研修の種類によってはそれ以外の社員も対象になりえます。こちらの記事では、主に新人研修について取り扱います。

フォローアップ研修の目的

フォローアップ研修の目的は1つではありません。実施することでさまざまな課題を解決でき、メリットも多いです。下記で詳しく説明します。

目的(1)振り返りと課題抽出

入社後、現在の自分の状況をチェックする機会として、この研修はぴったりです。社員としての基本的な姿勢、また仕事の意味について振り返りを行って、課題の自覚と解決につなげたいものです。

何も考えずにただなんとなく社会人として過ごすよりも、自分に足りない姿勢やスキルが把握できていれば、仕事への意識・心構えも変わってきますよね。新入社員のうちに考え方を育成しておくことで、よりステップアップした社員への成長が期待できるでしょう

目的(2)研修内容の定着率向上

せっかくお金をかけて研修を行っても、受講者にその内容が残らなければ無駄になってしまいますよね。研修を開催する人事部としては、研修内容をしっかりと実務に活かしてほしいものです。

フォローアップ研修は、研修後ある程度の期間を置いてから受講するので、一度習ったことの復習・整理・定着化の役割を果たしています。実業務を経てからフォローアップ研修に参加することで、自分の体験と比較しながら学べるため、高い教育効果を得られます。

目的(3)配属後のメンタルフォロー

実務が始まると、どうしても大小さまざまな不安や悩みがついて回ってくるものです。他の同期や社員と自分を比較したり、自己の課題にぶつかってナーバスになったり…それらを抱え始めた新入社員は、フォローアップ研修を受けることで、早い段階で不安を取り除くことができます

また、新入社員同士が話し合う場を設ければ、自分にはなかった考え方や努力の仕方に触れて刺激を受けたり、同じ悩みを抱えている人がいることを知ったりできますよね。「悩んでいるのは自分だけじゃない」という安心感が、新社会人のメンタルを支えてくれることでしょう。

目的(4)モチベーションのアップ

フォローアップ研修では心をリセットし、思考を転換することもできます。指示される、教えてもらうという考えから、自分で考えて行動するという考え方に転換するように助けられるので、より自立して能動的に仕事に取り組むことができるようになります。仕事に対する悩みや不安を解消し自信を取り戻させること、やる気を呼び起こすことなども大事な目的です

フォローアップ研修の実施ポイント

フォローアップ研修を行う際には押さえるべきポイントがあります。具体的には「課題の確認・共有」「実施タイミングと頻度」「事前調査」「参加者の環境整備」の4つです。

これらを押さえていないとせっかく実施したフォローアップ研修も上手くいきません。それぞれ解説していきましょう。

課題の確認・共有

フォローアップ研修は互いを評価したり、互いに競い合う場ではなく、同じ問題意識を持つ者同士が集まって共に問題や悩みの解決を図るという場であるという認識を持たせる必要があります。

手法やカリキュラムの組み方も大切ですが、研修の目的や意義に対する参加者の理解度がポイントになるので、研修に対する正しい見方を徹底させることが必要です。

適切な実施タイミングと頻度

もちろん内容や企業の方針によりますが、一般的なフォローアップ研修の頻度は3〜6ヶ月に1回程度で、職場の状況を考えながら決定します。

最初の3か月〜6か月で実施するときは心構えの再確認や不安の解消、モチベーションのアップの役割が大きいです。1年後に実施するときには、後輩を迎える側の立場になるため、組織の中の立ち位置や自らのキャリアを考えていく機会として最適でしょう。

研修回数が多すぎるのは業務の妨げになるので、適切な頻度で行うようにしましょう。

事前調査

事前調査を行い、対象となっている社員がどんな点で問題を抱えているのかを把握する必要があります。的外れなフォローアップをしても時間と予算の無駄になってしまうので、社員ひとりひとりがどんなことを課題に感じているか、ある程度わかっていれば、カリキュラムが組みやすいですよね。

また、以前の研修内容がどの程度自分のものになっているかや、満足度・理解度を調査することも重要です。そのために総合演習や理解度テストなどを取り入れます。これらの結果を包括して、現在抱えている問題・今後の課題・問題や悩みの解決方法をサポートできるようにしていくべきでしょう

アンケートも有効ですが、普段からコミュニケーションをよく図っていると問題に気付きやすく、効果的なフォローアップ研修につながります。

参加者の環境整備

フォローアップ研修では、自分の状況について表現することが必要になりますが、同期の前で、自分が抱えている問題を話すのに抵抗を感じる社員もいます。

ですので、ワークショップなどを通して自由に自分の気持ちを表現できる雰囲気を作ってから研修に入ることが望ましいです。参加者の人数を少なめにしたり、必要時以外上司など役職者の同席を避けたりと、適切な配慮をしてあげてくださいね。

フォローアップ研修の内容例

フォローアップ研修と一口に言ってもその内容は様々です。代表的なのは「プレゼンテーション形式」「ディスカッション形式」「キャリアプランの作成」の3つでしょう。それぞれの特徴を解説します。

1)プレゼンテーション

担当している仕事、悩んだこと、どんな点に注意しながら仕事に取り組んでいるかなどについて発表します。講師や参加者からフィードバックがもらえるので、新しい視野を取り入れることができますよね。人前で発表する度胸や資料作成スキル、わかりやすく説明するプレゼンテーション能力がつくというメリットもあります。

2)ディスカッション

何らかの課題について、ロジカルな思考のもと解決方法を探っていくディスカッションのテーマは、参加者に共通する課題に設定されることが多いです。なぜなら自らを客観視することを助け、結論となった解決方法をすぐに自分に落とし込んで実行できるため、研修内容の定着にもつながりやすいからです。

自分以外の意見が多く飛び交うので、自分にはない視点やアイディアを吸収するという意味でも有用です。個人でなく全員のポテンシャルを高めていくことができるのも魅力です

3)キャリアプランの作成

入社したばかりのときは難しいですが、半年〜1年くらい経つと、少しは余裕が出てくるものですよね。1年後、3年後、5年後…と、社会人としてどうなっていたいか、キャリアプランの作成が含まれるフォローアップ研修も多いです。新入社員の想いや理想、将来像を垣間見ることができますし、受講者にとっても、自分の今後を見つめ直す良い機会となるでしょう。

フォローアップ研修の費用・料金相場

フォローアップ研修の費用は他の研修と同様、参加者の人数や講師、内容等によって下記のような差があります。

社員研修専門会社10〜30万円/1日
経営コンサルティング会社20〜100万円/1日
個人研修講師20〜100万円/1日

特にコンサルティング会社と個人研修講師は、費用の幅の開きが目立ちますね。人事部の目線からすると「できるだけ費用を抑えて…」となりがちですが、安さだけで決めずに、「フォローアップ研修の目的」にもう一度立ち返ってみてください。いくら安くても本来の目的をはたせなければ、なんの意味もありません。

費用だけにとらわれず、「受講する社員にとって本当に意味のある研修になるか」を見極めたうえで依頼することを、強くおすすめします。

ピンからキリまでさまざまな価格帯が存在するフォローアップ研修、そのいくつかの業者の研修費用についてまとめましたのでご紹介します。

「JTAPCO」の場合

「JTAPCO」のフォローアップ研修の料金は半日4時間(休憩込)で10万8,000円(消費税込み)です。講師の実費交通費、宿泊が必要になる場合には宿泊費も別途必要になります。

「日本能率協会」の場合

「日本能率協会」の新入社員フォローアップコースは法人会員なら1名51,450円、5名以上なら1名4万9,350円です。非会員は1名5万7,750円、5名以上は1名54,810円です。

「JAIRO総合コンサルティング」の場合

「JAIRO総合コンサルティング」では参加型研修が数名〜30名、講義型研修が数名〜300名で料金は10万円〜30万円(税抜)です。講師の交通費、宿泊費が別途必要になります。これは研修共通の料金ですが、フォローアップ研修にも対応するとのことです。

研修サービス会社の選び方

先ほどはフォローアップ研修サービスを提供している会社を紹介しました。しかし、世の中には様々な会社があります。漠然とネットで調べても、自社に合った研修を提供してくれる会社をなかなか見つられないでしょう。そのため、ここでは研修サービス会社を選ぶ際に押さえたいポイントを4つ解説します。

ポイント1)目的とカリキュラム

一番いけないのは、「研修をすること・受けることが目的となってしまっている」企業です。上述したような目的がクリアできなければ、そもそもフォローアップ研修を実施する必要はないですよね。目的に向かったカリキュラムが立てられているか、そこに合理性があるかを必ず確認しておきましょう

中にはいくつかの研修がパッケージになっているプランもありますが、それも安易に決めてしまうのは得策ではありません。目的をしっかりと持って企業や研修を選定してください。

ポイント2)講師の質

どんなに企業の方針が素晴らしくても、教える講師の質が良くなければ台無しです。ビジネスの現場経験があることは大前提として、経営や企画の成功者、接客業のプロフェッショナルなど、経歴には目を通しておくべきです。

ポイント3)費用設定のシステム

もちろん予算内におさまる研修会社を探す事になるとは思いますが、金額の設定は企業によって大きく異なります。時間や日単位のものもあれば、参加人数により追加料金が発生するものもありますので、依頼前に見積もりをとって把握しておきましょう

ポイント4)過去の実績

研修実績に自信のある企業は、取引先の企業や研修実施数をサイト内でアピールしているはずなので、目を通しておきましょう。顧客の声や評判も参考にしておきたいですね。ノウハウの蓄積という意味では、企業設立してからの年数が長い方が安心感がもてます。

フォローアップ研修を外注するメリット・デメリット

フォローアップ研修を実施するにあたって、自社で行うべきか専門会社に依頼すべきか悩む人事担当の方は少なくありません。ここでは研修を外注するメリット・デメリットを整理していきます。悩んでいる方はこちらを参考に判断すると良いでしょう。

メリット1)質の安定

研修のプロから教わることができるので、人事部の人間や上司が教える場合に比べて、明らかに質がよく、何度受講しても伝える事項が安定しています。回数を分けても全員が同じ質の研修を受けられるのは大きなメリットです。

メリット2)準備にかかる時間短縮

研修内容へのアドバイスや会場の手配、資料作成など、外注すると研修会社にお任せしてしまうことができます。社内研修の場合、これらはすべて人事部の仕事になりますが…何度かの打合せ等やりとりを経ればあとは丸投げできて、かつ他のメリットを享受できるので、研修を担当する部署としては大変嬉しいですよね。

メリット3)フォローのバリエーションが豊富

社内でフォローアップ研修をしようとすると、どうしても会社の考えの型にあてはめて教えてしまいがち、押し付けてしまいがちです。もちろんある程度会社の価値観は反映されるべきですが、社会人としてどこの会社に行っても恥ずかしくないようなスキルを身につけさせたいものです。その点、外部講師はさまざまな会社の社員を見ているので、視野の広いアドバイスができるでしょう。

デメリット1)費用が掛かる

講師や研修の規模によっては、予算を超える費用が掛かってしまう可能性があります。目的を達成するために最高の研修を用意したいのはやまやまでも、予算は簡単に増やせるものではないでしょう。目的達成と費用、ちょうどいい落としどころを見つけたいものです。

デメリット2)内容の融通がききにくい

費用をかけまいとすると、どうしてもパッケージプランが候補に挙がってきやすいです。そうなると、「あの研修を抜いて、代わりにこの研修を追加したい」「今回の新人はこんな傾向があるから方向性を変えたい」などのカスタマイズが難しい場合があるのが難点です。とはいえ企業によってはカスタマイズ性が高いプランを用意しているところもあるので、チェックしておきましょう。

デメリット3)個別のフォローが難しい

同じ研修を受けていても、課題は個々によって異なります。よっぽど少人数での実施でない限り、講師が個別に細やかなフォローをかけることはできかねると思ってください。

まとめ

研修とは、実施がゴールではありません。特にフォローアップ研修は、新入社員のその後の価値観や仕事への向き合い方に大きな影響を与える大切な機会です

どんな研修内容にするか、またどこの企業に依頼するか、その判断はすべて「研修の目的」に立ち返ることで、ぶれない施策が可能になります。

自信を喪失している新入社員にやる気を取り戻させたり、自立した企業人に成長させたりするために、フォローアップ研修は欠かせないものです。フォローアップ研修の意義と目的を理解した上で、定期的に実施していきましょう

なお、弊社が運営している発注者と受注者を繋げるBtoB向けビジネスマッチングサービスの『比較ビズ』では、フォローアップ研修の実績が豊富な専門会社が多数登録されています。

『比較ビズ』を利用すれば、実施したい研修内容や人材育成に関する悩みを一括で複数の専門会社に相談することが可能です。自分たちでネットを使って1社1社業者問い合わせするよりも早く自社に合った専門会社を探すことができるはず。

パソコンはもちろんスマホから簡単にWeb上で問い合わせができるため、ちょっとした時間でも専門会社を探せます。何かと忙しい人事担当者に使いやすいサービスと言えるかもしれません。

ちなみに、弊社のサービスは仕事を請け負う会社から月額費用をいただいて運営しています。そのため、発注側は無料で利用できます。フォローアップ研修について何度問い合わせしてもお金はかかりませんので、お気軽にお問い合わせください。

監修者のコメント
株式会社ワイズエフェクト
代表取締役 余語まりあ

株式会社ワイズエフェクト 代表取締役。大学卒業後、株式会社サンリオに入社。人事部、商品部を経て居住の地を名古屋に移し、現在は全国で「企業の資産の一つである人材を真の人財にするための研修講師」として活動中。トヨタ、ドコモなど大手企業から中小企業まで既に48000人以上のビジネスマンが受講。また芸能事務所タイタン主催の「タイタンの学校」のレギュラー講師、ミス・ユニバース、ミス・ジャパンなどにビューティキャンプ講師として長年携わる。著書は2冊。

研修で一番良くないのは、研修を行ったことがゴールになってしまい、企業の課題を解決には至っていないということです。なぜそのようなことが起きるかと言うと、研修で新しい学びを得ていても実践という場を日々の業務の中で行ってみて見えて来た課題や具体的なノウハウがクリアにならずにいるからです。

気づきとしては1回の研修で得ることが出来てもそれを継続するためには実践しその後、そこで見えて来た新たな課題や疑問などをきちんとクリアにしていく流れがフォローアップ研修です。例えば新入社員研修の名刺交換でも実際の配属によりシーンは様々違います。そこで起きた課題をクリアにしないでいては何も身についていきません。

またフォロー研修を行うことで新しい学び、スキルの際には実践しそこで出てきた課題や疑問を自らが解決する思考を身につけることも大事です。フォローアップ研修とは学ぶだけではなく学び方や活かし方をビジネスにおいて習得できる自分自身の思考と習慣化を身につけていきます。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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