【保存版】税理士に抱く12の不満!解決法といい税理士の選び方
- 税理士に対するよくある不満とは?
- 税理士への不満を解消するためには?
- 税理士選びのポイントは?
「税理士を変えようか迷っている」「税理士への不満は解決できる?」とお考えの経営者や個人事業主の方、必見です。税理士に抱く不満として「料金が不明瞭」「連絡が遅い」「アドバイスや提案がない」などが挙げられます。
事業に大きく影響するため、税理士選びは慎重に行いましょう。
この記事では、税理士に抱く不満とその解決法を解説します。いい税理士の選び方も紹介するため、経営者や個人事業主で「現在の税理士に不満を感じている」という方は、ぜひ参考にしてください。
もしも今現在、
- どの税理士に依頼したらいいかわからない
- 業界知識や実績が豊富な税理士に依頼したい
- 費用相場がわからず適正価格か不安
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の税理士・公認会計士に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
税理士に抱く12の不満
税理士に対するよくある不満を12個まとめました。
- 料金が高い・不明瞭
- 訪問や連絡がない(連絡が遅い)
- 専門的な知識によるアドバイスや提案がない
- 誠実な姿勢を感じられない(高圧的・横柄)
- 対応が遅く、ミスが多い
- IT・デジタルの知識があまりない
- 税理士の言葉づかいや身だしなみが気になる
- 会計資料に十分目を通していない
- 質問に答えてくれない
- 話がわかりにくい・通じない
- 何をしてくれているのかわからない
- 担当者がよく変わる
それぞれの不満について解決法も紹介していきましょう。自身の不満に該当するところから読んでいただいてもかまいません。
1. 料金が高い・不明瞭
税理士に対する不満としてよくあるのが、料金の高さや料金体系の不明瞭さです。税理士報酬には明確な料金体系がないので「言い値」で顧問料を提示されてしまう場合があります。
「税理士の料金が高くて負担が大きい」「料金体系が不明瞭で支払いが高く感じる」と悩んでいるなら、まずは相場と比較してみましょう。税理士に依頼したときの一般的な料金相場をまとめました。
- 顧問料:1.5万円〜3万円
- 決算料金:6万円〜18万円(顧問料の4〜6ヶ月)
- 税務調査料金(立会い):日当3〜7万円
売上により相場に幅がありますが、上記よりも高い場合は料金の見直しをすることが大切です。現在の税理士と料金について話し合う場を設けましょう。もし依頼する業務内容に料金が見合わないと感じたら、ほかの税理士を検討することも1つの手です。
2. 訪問や連絡がない(連絡が遅い)
税理士からの訪問や連絡が十分ではないことに不満を抱えているケースもあります。税理士に依頼する内容はお金に関することなので、円滑なコミュニケーションがとれないことは重大な問題です。
不満に感じている場合は、訪問や連絡の頻度・内容に関して、お互いに認識を擦り合わせましょう。契約時に規定しているケースもあるため、契約内容を見直してみることをおすすめします。話し合いの結果、訪問や連絡の問題が解決できないときは、ほかの税理士を検討するのが現実的です。
3. 専門的な知識によるアドバイスや提案がない
「せっかく税理士に依頼したのに、専門的なアドバイスや提案がない」という不満を抱えるケースもあります。
- 言われたことしかやらない
- こちらから質問しないと情報が得られない
- コミュニケーションコストがかかる
- 有益なアドバイスがない
- 積極的に提案してもらえない
上記のような不満を感じていたら、依頼内容や税理士の見直しが必要です。節税対策や経営のアドバイス、融資に有利な申告書類の作成などの提案を希望している場合、まずはそのことを現在の税理士に相談しましょう。それでも税理士からのアクションがない場合は、税理士の変更を検討すべきです。
4. 誠実な姿勢を感じられない(高圧的・横柄)
税理士から誠実な姿勢を感じられず、不満を抱くこともあるでしょう。
- 高圧的な態度で接してくる
- 横柄な振る舞いをする
- タメ口で話す
- 見下すような発言がある
- 説明をしてくれない
税理士のなかには、上記のようなコミュニケーション上の問題を抱えている人もいます。また、税理士の業界は平均年齢が高く60代が中心です。経営者や個人事業主側の年齢層が若いと、価値観が合わないことや、コミュニケーションがうまくとれないことがあります。
顧問税理士は経営と密接に関わるため、信頼関係を築ける相手であることが大切です。誠実な姿勢を感じられない相手に変わってもらうことは困難なため、税理士を変更することが望ましいといえます。「この税理士とは良好な関係を築けない」と感じたら、自身の事業経営のためにもきっぱり決断しましょう。
5. 対応が遅く、ミスが多い
税理士の対応の遅さやミスの多さに不満を抱えているケースもあります。
- 申告書類の作成が遅い
- 経費で計上できるのにミスがあり税金を余分に払うことになった
上記のようなことがあると会計業務がスムーズに進まず、余計なストレスやコストを被りかねません。特に「格安税理士」と呼ばれる料金体系が相場より安い事務所では、仕事の品質に関するトラブルが起きやすいため注意が必要です。
おすすめの格安税理士についてもっと詳しく知りたい方は下記リンクをご覧ください。
6. IT・デジタルの知識があまりない
税理士にITやデジタルの知識がないことに不満を抱えるケースもあります。昨今の事業経営では、Webを利用したマーケティングや販売が増えており、どこまでを経費にできるのか知りたいと考える経営者・個人事業主が多いです。
お伝えしたように税理士の年齢層が高く、IT知識がないことから、明確な回答が得られないことも少なくありません。時代の流れと共に変化するIT分野に関しては、年齢層の若い税理士事務所の方が知識が豊富です。IT分野に明るい税理士に依頼することで、会計業務の疑問も解消できるでしょう。
7. 税理士の言葉づかいや身だしなみが気になる
税理士の言葉づかいや身だしなみが気になるという不満も見受けられます。近年はビジネスシーンにおける振る舞いや服装の自由度が高まっているため、税理士によっては比較的カジュアルな選択をしている人もいるでしょう。
業界や会社によって望ましい姿はあるものです。金融機関に出向く際や、税務調査に立ち会ってもらう場合、ふさわしい言葉使いや服装であることが必要です。税理士が業界や会社の雰囲気・スタイルを把握していない可能性もあるため、可能であれば伝えてみましょう。もし言いにくいなら、ほかの税理士を検討することも1つの方法です。
8. 会計書類に目を通していない
よくある不満として「税理士が会計ソフトのデータしか見ず、請求書や納品書、契約書等に目を通していない」という声があります。近年は財務管理や書類作成ができる会計ソフトの利用が広がっており、経営者や個人事業主の会計業務に有用です。
実際の書類に不備があれば後のトラブルにつながるおそれがあります。確実に書類の不備をなくし、トラブルを防止するためにも、税理士に確認をしてもらうべきです。税理士に書類の確認を依頼しましょう。税理士が確認しやすいよう、整理してまとめておくことも大切です。
9. 質問に答えてくれない
経営者や個人事業主からの質問に対して、税理士が十分な回答を返してくれないという不満もあります。「質問にしっかり答えてくれるか」は良い税理士を見極めるポイントです。
不満を感じたら、質問に答えてくれない理由を聞きましょう。下記のような返答なら注意が必要です。
- 「忙しい」
- 「時間がない」
- 「いつもこれで大丈夫だから」
- 「専門的なことなので任せてくれればいい」
- 「素人にはわからない」
不誠実な理由で質問に答えてくれない税理士は、変更することをおすすめします。疑問が解消されなければ信頼関係を築けず、良好な事業経営に差し支えるためです。
10. 話がわかりにくい・通じない
税理士に対して「話がわかりにくい」「こちらの話が通じない」という不満を持つ人もいます。
- 聞いたことに答えてくれない
- こちらの話を聞いていない
- 一方的に話す
- 専門用語ばかり使う
- 抽象的な説明が多い
上記のような不満があると、コミュニケーションそのものにストレスがかかるため、関わるのが億劫になります。十分な会計業務を頼めず、不満がつのるばかりです。話がわかりにくい原因が何かを明確にして、相談によって改善できるなら話してみましょう。改善の見込みが難しいなら、税理士を変更することで解決できます。
11. 何をしてくれているのかわからない
税理士への不満として「何をしてくれているのかわからない」もよくあります。税理士の依頼内容は適正な決算・申告のための業務で、無形であることが多いです。成果物が残りにくいため、不満を感じやすいという特徴があります。
「具体的に何をしてくれているのか目に見えなくて不安」という気持ちがあるなら、税理士に相談して業務内容をあらためて説明してもらいましょう。定期的に報告書を作成・提出してもらうのもよい方法です。税理士事務所によっては、独自の月次報告書を発行していることもあります。
12. 担当者がよく変わる
担当の税理士が頻繁に変わってしまうこともよくある不満の1つです。一般的に、会計事務所では税理士が3〜5年で退職・就職しています。そのため3〜5年に一度は担当者が変更になり、新しい担当者に情報を共有することが必要です。
担当者の変更には情報共有のコストがかかるため、できれば避けたいもの。もし上記より短い期間でコロコロと担当者が変わるなら、税理士事務所の変更を検討した方がいいでしょう。
税理士への不満の解決法として変更もおすすめ
ここまでもお伝えしてきたように、税理士に対する不満の解決法として、税理士事務所や税理士の変更は有効です。現在の税理士のままでは不満が解消されないと感じる場合、前向きに検討するといいでしょう。
「税理士を変更するのは気が引ける」と感じる経営者・個人事業主もいますが、不満を放置しては事業に集中できず、のちのトラブルに発展しかねません。信頼関係を築ける税理士を選ぶことがビジネスの成功にもつながります。次章からは、良い税理士の選び方のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
良い税理士の選び方のポイント3つ
良い税理士の選び方のポイントは以下の3つです。それぞれみていきましょう。
良い税理士を選ぶための参考に、下記に2つの記事リンクを用意したのであわせてご一読ください。
相場に見合った料金体系か
まずは料金体系を確認し、相場に見合っているか、どのような料金体系かをチェックしましょう。料金に対してどの程度の業務内容が含まれているのかも詳しく確認することが大切です。「業務内容に対して料金が高い」「◯◯してもらえない」というミスマッチを防げます。
料金についてなぜその価格なのかを質問したときに、きちんと説明してもらえるかもポイントです。お金に対して誠実に説明してくれるかを見極めましょう。
必要なスキルや知識が十分にあるか
会計業務を依頼するにあたり、必要なスキルや知識が十分にあるかを確認しましょう。特に会計ソフトの扱いや、IT・Web分野の経費計上に関して知識がある人だと望ましいです。比較的若い年齢層の方が知識があるため、年齢にも注目します。必要なスキルや知識は変化していく可能性があるため、学ぶ姿勢を示してくれる税理士ならさらに安心です。
円滑にコミュニケーションをとれるか
税理士とはビジネスに深く関わるため、円滑にコミュニケーションがとれるかが重要です。以下に該当するほどコミュニケーションが取りやすく、良好な信頼関係を築けるでしょう。
- 問い合わせに対する返信がはやい
- 平易な言葉で順序立てて説明してくれる
- 疑問点や不安ごとを相談しやすい
- 前もって連絡や情報共有をしてくれる
- 税理士から積極的に提案をしてくれる
税理士から節税対策や融資を有利にする工夫などの提案があると、経営者や個人事業主にとって大変頼りになる存在になります。
まとめ
今回は、税理士に対する不満についてお伝えしました。経営者や個人事業主は、税理士に対して不満を感じることがあります。不満を感じたらトラブルに発展する前に、解決のための行動を起こすことが大切です。
不満解消のためには、現在の税理士に相談することと、税理士を変更することの2つがあります。税理士を変更したいときは、選び方のポイントを踏まえた上で、自分に合った税理士を選びましょう。
たとえば比較ビズでは、複数の税理士に無料見積もりを依頼して、料金や対応を比較できます。税理士の変更を検討しているなら、ぜひお役立てください。
マイクロクラウド会計事務所代表 鈴木康寛(税理士・公認会計士)横浜市出身。BIG4監査法人在籍中に上場準備企業に出向して上場準備業務に従事、上場に成功。その後上場企業の財務経理部門を経て独立開業する。自らもマイクロ法人を設立した経験を活かし『全ての人にマイクロ法人を』をスローガンにマイクロ法人の素晴らしさを啓蒙中。著書に「収益認識 (共著)(清文社)」「マイクロ法人節税に騙されるな(Amazon KDP)」。
厳密に言えば、人柄には良いも悪いもなく、その人の個性ですからそもそも改善という概念自体ないのかもしれません。とすれば、税理士との相性が悪ければ契約している限りずっとその状態が継続する可能性が高く、長期的に不満を感じることになってしまいます。
そういう意味では、知人から紹介された税理士と契約をしてしまうと、万が一相性が悪かったときは知人の手前ドライに契約を切ることもできず、税理士を探す方法としてはあまり良くないかもしれません。このような観点からは、ドライに契約を切ることができる見積りサイトやウェブ検索の方がいいでしょう。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの税理士に依頼したらいいかわからない
- 業界知識や実績が豊富な税理士に依頼したい
- 費用相場がわからず適正価格か不安
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の税理士・公認会計士に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
顧問税理士に関連する記事
-
2024年09月17日顧問税理士会社設立にかかる費用の仕訳方法は?考えられる経費と勘定科目を解説
-
2024年09月13日顧問税理士内装工事の耐用年数とは?減価償却の計算方法と会計処理時の勘定科目も解説
-
2024年01月23日顧問税理士【保存版】税理士に抱く12の不満!解決法といい税理士の選び方
-
2024年01月17日顧問税理士税理士の種類には何がある?それぞれのメリット・デメリットを解説!
-
2023年11月28日顧問税理士税理士とは?仕事内容や税理士に依頼した方がスムーズな業務を詳しく解説
-
2023年10月02日顧問税理士ホームページ作成の勘定科目を解説!経費計上の注意点や節税方法3つ