プリントパックとラクスルの違いを徹底比較【2024年版】

株式会社ウイングフォーム
監修者
株式会社ウイングフォーム 代表取締役 伊藤友也
最終更新日:2024年02月02日
プリントパックとラクスルの違いを徹底比較【2024年版】
この記事で解決できるお悩み
  • プリントパック・ラクスルの違いは?
  • プリントパック・ラクスルのメリットは?
  • プリントパック・ラクスルのデメリットは?

「プリントパックとラクスルのサービス・料金比較したい」個人事業主や中小企業の方は、そのような悩みを抱えていませんか?

両社に大きな違いはないのですが、ラクスルは、プリントパックとは違い自社の印刷工場や実店舗を持っていません。そのために印刷依頼できるジャンルがプリントパックと比べて広いことが挙げられます。

この記事では、プリントパックとラクスルを比較したい担当者向けに、プリントパックとラクスルの特徴や料金比較、メリット・デメリットを解説しています。この記事を読み終わった頃には、印刷会社で悩むことはなくなるでしょう。

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プリントパック・ラクスルの違いと特徴

プリントパックとラクスル、両方の違いや特徴を見ていきましょう。印刷をするという事に関してはインターネットを使って、安く早くできるのは両社に共通しています。両社はこのネット印刷を上手く使っていると言っていいでしょう。ただ、印刷といってもいろいろな媒体や目的で幅広いニーズがあります。それぞれの検索ボリュームや特徴ですが次のようになります。

プリントパック・ラクスルの違い

プリントパック



プリントパックは、印刷会社に通常依頼すると無料配布のものでも、印刷コストは何十万とかかることが多いものです。そこで、プリントパックがインターネットの通販印刷を自社で始めたところ、安さに多くの注文が来たそうです。

本社があるのは京都で、その他の場所に工場がいくつかあり、自社印刷をしてくれる印刷会社の通販なのです。プリントパックはクイックデータチェックなど、効率よくキレイに印刷を仕上げてくれるのが特徴です。

沿革 内容
1970年 京都を拠点にして、印刷の方式で主流のオフセット印刷の焼付分野で創業
2002年 印刷通販サービス「プリントパック」を開設
2004年9月 当日発送、翌日発送のコースのサービスを始める
2005年1月 印刷物の全商品送料無料サービスを始める(一部地域を除く)
2005年7月 土曜日の営業及び発送サービスを始める
2006年4月 代金引換の決済対応を始める
2006年5月 日曜日の営業及び受付を開始
2006年6月 ホッチレス・カタログの販売を始める(ホッチキスを使わない糊付け製本のこと)
2006年8月 東京の千代田区に支店をオープン
2008年11月 年賀状印刷専門サイトである「プリントパックde年賀状印刷」のサイトを始める
2010年6月 暑中見舞い印刷専門サイトである「プリントパックde暑中見舞い」のサイトを始める
2011年11月 エコプレス冊子の販売を始める(針金や糊を使用しないエコ冊子)

上記はプリントパックの沿革から抜粋したものですが、この沿革を見ると創業時より試行錯誤しながらコツコツといろいろなサービスを始めたり、2005年には送料無料にしたりと常にユーザ目線で事業を考えていることがうかがえますね。またプリントパックは安さを売りにしているにもかかわらず、高品質の商品をいかに提供できるかを運営方針として現在に至っているところがすごいですね。

ラクスル



一方のラクスルですが、プリントパックとは違い自社の印刷工場を持っていません。ラクスルは印刷の発注者とラクスルの提携先の印刷会社の間に立ち印刷の注文に関連する業務(印刷データの入稿やチェック、請求書関連、ユーザーからの問い合わせ対応など)を担当。印刷そのものは提携先の印刷に委託しています。

利用者から見れば同じインターネットから印刷注文できるサービスを提供していますが2社では立場が違うのです。プリントパックは印刷業者そのものですが、ラクスルは印刷通販会社と言えます。

沿革 内容
2009年09月 印刷物発注の新しい仕組みを作るため、ラクスル株式会社を設立
2010年04月 印刷価格比較サイト「印刷比較.com」のサービスを始める
2010年09月 「印刷比較.com」を「raksul」に名称を変更しサイトリニューアルを図る
2010年12月 「raksul」のサイトPVの累計が100万PVを突破
2013年3月 印刷の通販サービスを始める
2015年10月 100%子会社のRAKSUL INTERNATIONAL PTE. LTD. をシンガポールに設立する
2015年12月 物流サービスの事業「ハコベル」を始める

プリントパック同様にラクスルも沿革を抜粋しました。この沿革を見ると、プリントパックはコツコツと成長していった企業に対し、ラクスルは創業して1年で「印刷比較.com」を開始し半年後には、この記事を読んでいるほとんどの人が知っているであろう「raksul」に名称を変更し100万PVを獲得したりと、かなりの急成長ぶりが伺えます。

プリントパック・ラクスルの特徴

プリントパック

プリントパックでは、ネット印刷の工場を持っているので、安くネットの印刷が出来るというものです。24時間いつでも申し込めるのと、アカウントを作れば早く簡単に仕上がるのが人気です。データチェックから出荷まで、24時間生産、サポートを行ってくれます。

全国9工場(京都に3工場・東京に2工場・大阪・群馬・福岡・札幌)から対応していることと、データ差替えもマイページからすぐに出来るのも特徴でしょう。低価格で送料無料なところが受けているようです。

ラクスル

印刷を依頼する利用ユーザーから見れば、プリントパックとで大きな違いはないと言えるかもしれません。強いて挙げるとすれば、印刷依頼できるジャンルがプリントパックと比べて広いということでしょう。

ラクスルにはチラシ印刷やポスター印刷、のぼり印刷といった一般的な印刷サービスだけでなく、販促などで活用できるノベルティグッズの印刷も行っています。具体的にはTシャツやトートバッグ、モバイルバッテリーなどの商品に対しても印刷サービスを提供しているのです。

プリントパック・ラスクルの検索ボリューム

Googleのキーワードツールを使って、どちらのサービスの方が多く使われているか調査してみました。

「プリントパック」の月間検索数

「プリントパック」はGoogleで1ヶ月に246,000回検索されており、ラクスルより7年早く2002年にスタートしたこともあり、その知名度の高さが伺い知れます。アクセス数を調査できる「SimilarWeb」で直近3ヶ月のアクセスを調べたところ、150万の訪問者数があるようです。ただこれはスマートフォンが含まれておらず、大雑把な数値なので本当の所はわかりません。

「ラクスル」の月間検索数

「プリントパック」と比べると劣りますが、それでも1ヶ月に90,500回検索されています。2014年からテレビCMを開始した影響か、非常に多くの検索がされています。直近3ヶ月のアクセスを調べたところ、120万の訪問者数 があるようで、検索ボリュームのわりに訪問者数が多いことがわかります。

余談ですが、事務用品の通販サイト「アスクル」と混合してか「ラクスル」ではなく「ラスクル」での検索数も意外と多く、1ヶ月に6,000回もありました。私も間違えていた一人です(笑)。ちなみに「アスクル」の検索ボリュームは550,000とプリントパックより検索されています。

プリントパック・ラクスルのメリット・デメリット

プリントパックとラクスルの特徴や違いも分かったので、それぞれのメリットやデメリットも知っておきましょう。ここではどちらがお勧めというわけではなく、状況に応じた使い分けを推奨します。

プリントパックのメリットとデメリット

メリット

  • データ保管を指定した入稿データであれば何度でも使える(保管期限あり)
  • 24時間対応
  • 安い、早い、簡単
  • 好きにカスタマイズできる

デメリット

  • 納期短縮日数によって変動する料金体系である
  • 変更依頼があった、到着日を早めないといけなくなったなどには別途相談が必要
  • 問い合わせは電話でもメールでもよいが電話が混雑しがち

プリントパックの一押しはクイックデータチェックです。これだけでプリントパックの価値のすべてといっても、過言ではありません。これがなんなのかというと、データをドラッグ&ドロップするだけで入稿できること、そしてなによりもweb上で納品物の3Dデータを確認できるということです。

ラクスルのメリットとデメリット

メリット

  • 24時間対応、全国送料無料
  • 豊富なデザインテンプレートからデザイン作成できる
  • 用紙・商品サンプルを無料で貰える
  • 紙などの印刷だけでなくノベルティグッズの印刷も行える

デメリット

  • 実店舗がないため、対面での相談・注文は行えない

紙がインターネットより高いというのは当然なのですが、費用対効果が悪いと、コストばかりが高くなり効果が薄くなりますね。専門性を高めたものを活用できるのは大企業だけで、 中小企業はそこまでかけられません。というと当然、そこそこの品質を保ちながら、コストは安くできるほうを選ぶに決まっています。

デザイン性とクオリティの高い製品よりも、多く配れてコストが安いビジネスということで、ネット印刷が活性化されるのは当然といえるでしょう。印刷業は製造業から情報産業へと移りつつあるということです。印刷業は大手の専売と言われていたのは、昔の話です。

世の中の構造の変化に耐えられるようになっていくことが、印刷業界でも生き残っていく道なのでしょう。

A4サイズのチラシ・フライヤーで料金を比較

プリントパック、ラクスルのサイトの情報をもとに、料金を比較してみましょう。また以下を前提条件とします。

前提条件

  • 受付から1営業日の発送
  • 印刷する用紙は光沢紙(コート)
  • 重さは標準の90kg
  • 片面でカラー印刷

部数ごとに料金を比較(税込)

プリントパックラクスル
100部 1,690円(1枚当たり16.9円) 1,890円(1枚当たり18.9円)
200部 2,420円(1枚当たり12.1円) 2,680円(1枚当たり13.4円)
500部 3,710円(1枚当たり7.4円) 4,090円(1枚当たり8.2円)
1,000部 4,110円(1枚当たり4.1円) 4,390円(1枚当たり4.4円)
10,000部 18,130円(1枚当たり1.8円) 20,980円(1枚当たり2.1円)

2022年現在だとプリントパックが各比較部数で全て安くなっています。当たり前と言えば当たり前ですが、プリントパックもラクスルも部数が多くなればなるほど1枚当たりの印刷単価もかなり安くなります。

まとめ

万一、印刷上の不具合のあるデータであることが判明した場合、すぐに直すことができるのがネット印刷の良いところです。データをテンプレートで保管しているので、毎回同じものを出すときにも便利です。

データ作りの効率よさと価格の兼ね合い、仕上がりと今後の使い勝手を踏まえて、ネットプリントの印刷会社を選ぶようにしていくことが、上手なネットプリント印刷会社を使う秘訣かもしれません。情報が多く出回っている今の世の中だからこそ、必要な機能を備えたものとコストのバランスを取る必要が出てきますね。

監修者のコメント
株式会社ウイングフォーム
代表取締役 伊藤友也

広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。

プリントパックもラクスルも、プロのデザイナーでも重宝して利用している印刷サービスの会社さんです。

各社で価格や取扱商品はもちろん、双方とも入稿の流れが若干違うところもあって初めて入稿する時は手間取るかもしれませんが、何回か利用しているうちに各社の手順に慣れてくると思います。その上で自分に合った注文手順の会社を選ぶのもオススメです。

それと納期ルールや、設けられている入稿からお届け日までの日数パターンも2社で少し違います。ご自身の作業スケジュールやタイミングに合う納期が用意されている会社を選ぶ方がいいと思います。特に翌日には手元に欲しいというような急ぎで発注したい場合には重要になってきますので、よく確認しましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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  • 適した印刷方法がわからない
  • 自社の規模の場合での費用がしりたい
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